阪神タイガース  われら猛虎党






2007年7月3日(火) 対ヤクルト 9回戦 倉敷

阪神2×1ヤクルト

3連勝~~~~~~~~!



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藤本が大仕事!延長十一回執念のサヨナラ打でトラ3連勝!

サヨナラで3連勝。ヒーロー藤本(9番)が歓喜の渦に飲み込まれた
 (セ・リーグ、阪神2x-1ヤクルト=延長十一回、9回戦、阪神8勝1敗、3日、倉敷)阪神・藤本敦士内野手(29)がヤクルト戦(倉敷)の延長十一回、二死二、三塁で投手強襲サヨナラ安打。ネクストサークルにいた21歳のニューライバル・坂の目の前で意地の一撃。リーグ再開後、3連勝を呼んだ。○○王子や○○君もいいけど、苦労人の活躍も、うれしいなぁ。


 尻についた火が、白球に乗り移った。とことんまで泥臭い、これぞ藤本の生き様だ。延長十一回二死二、三塁。ネクストバッターズ・サークルには、売り出し中の坂がいた。一塁は空いている。しかし、相手バッテリーは勝負を選んだー。

 「捕られたと思った。(ヘッドスライディングをしたのは)足も進まんかったんで。ワーッと周りが言っているので(サヨナラと)気付いた」

 ヤクルト4番手・遠藤の初球だ。打球の行方は見ていない。投手強襲打がグラブを弾き、ボールが前に転がった。一塁ベースには頭から滑り込んだ。歓声を聞き、金本からはケリを食らった。そこで決着に気付いた。

 延長十回、桧山の代走でベンチから飛び出した男が、まさか試合を決めるとは…。相手先発は左腕の石井一。「8番・二塁」には右の関本が入った。仮に右腕が先発なら、坂が先発だったはず。1日の横浜戦(横浜)でプロ初安打を一発で飾った21歳。相手ベンチが藤本勝負を選んだのも、坂と比較した結果だ。

藤本の気迫の打球は投手・遠藤を強襲
 「(ヒーローは)セカンドばっかりやなあ。ええところで回ってきた。(満塁策もあり得た場面だが)次、一番ノッてる坂やったやろ」。岡田監督もしてやったりの表情だった。

 18年ぶりのリーグ優勝を飾った03年、藤本が星野阪神の不動のショートを張ったのは過去の話だ。現政権下では、毎年のように横一線の競争を余儀なくされた。今季も関本との併用で始まり、打撃不振で共倒れ。6月20日、坂の初昇格で三つどもえとなった。関本とは右、左の棲み分けができていたが、坂は同じ右投げ左打ち。正真正銘の好敵手だった。

 「(坂の突き上げも)そんなことは気にせず、自分の仕事をすることだけを考えていました」

 もともとは腰のヘルニアを患い、亜大を中退して1度は野球を断念した男だ。タテジマのユニホームを恋人に例えて「気を抜いたらフラれそうな気がする」と話したこともある。危うい立場は理解している。が、勢いだけの若手にはまだ負けられない。意地がある。

 「押されっぱなしのゲームで、こんな形やから。大きいわ。あしたにつながる」。今季5度目のサヨナラ勝ちに指揮官は声を弾ませた。セ・リーグ再開後3連勝、ヤクルト戦7連勝で、借金5。勝率5割復帰へもう一息。苦労人が大仕事をやってのけた。


■藤本苦闘の4年
★04年  前年に遊撃の定位置を確保したが、新人・鳥谷に開幕スタメンを譲った。6試合目でポジションを奪い返したが、日本代表でアテネ五輪に出場した影響もあり打率.257に終わった
★05年  春季キャンプで鳥谷の遊撃固定が決定し、二塁へコンバート。開幕スタメンを勝ち取ったが、4月下旬に左太もも肉離れで戦線離脱。相手の先発投手によって、右打者の関本との併用策が続いた
★06年  OP戦で関本との定位置争いを制し、開幕戦は2番・二塁でスタメン。2戦目で自打球が左目を直撃。再び関本との併用に落ち着いたが、今岡の離脱で三塁・関本、二塁・藤本に
★07年  開幕スタメンの関本の不調により、併用策に逆戻り。そこに4年目の坂が加わった



球宴落選ありえな~い!林、劇勝呼び込む怒りの猛打ショー!

林が四回、様々な思いを込めた12号を右翼にかっ飛ばした
 (セ・リーグ、阪神2x-1ヤクルト=延長十一回、9回戦、阪神8勝1敗、3日、倉敷)これがオレの実力や!! 倉敷マスカットスタジアムから約400キロ離れた福井の“セ将”へ届けとばかり、あらん限りの力で白球をたたき潰した。失意の林が、同点弾&サヨナラのおぜん立てで、意地を見せた。

 「空振りしていたけど、球は見えていた。しんに当てることだけ考えて、絶対打ってやろうと思っていた」

 延長十一回一死一塁。ヤクルト4番手・遠藤のスライダーをフルスイング。低空ライナーの右前打で今季4度目の猛打賞を決め、一、三塁とチャンスを広げた。二死後、藤本が勝負を決すると、一目散に歓喜の輪に加わる。心のもやが晴れた。

七回には二塁内野安打
十一回には右前打でサヨナラ勝ちのお膳立て
 難敵を撃破したのも、頼れる6番のバットだった。1点を追う四回二死。先発・石井一の外角に逃げるカットボールをとらえた。2試合ぶりの12号が右翼席中段に着弾。

 「ボールを最後まで見て思いきりいったのが、いい結果につながったね」。左腕から今季5本目のアーチ。通算27勝11敗の虎キラー相手でも、苦手意識はなかった。

 試合前、『2007 ガリバーオールスターゲーム』の監督推薦メンバーが発表された。「機会があれば出てみたいですね」と待望していた夢舞台。ファン投票での選出はならず、最後のチャンスにかけていた。だが、セを率いる中日・落合監督の追加リストに『林威助』の名はなかった。

 「そうですか…」

 落選を伝え聞くと、二の句が続かなかった。気にしていない素振りの裏で、親しい友人に悔しさを訴えた。その裏で、喜びもあった。投票用紙にノミネート外の自分に手間を惜しまず、10万超のファンが後押ししてくれた。うれしかった。夢かなわずとも、期待は裏切れない。ありがとう-。感謝を言葉でなく、どでかい一発で示した。それが大砲のプライドだった。

 「左投手も打って結果を出さないとね」

 支えてくれる人のため、何よりさらなる高みを目指すため、背番号31は立ち止まらない。


★金本、最後に笑ったが…

 最後の最後でアニキが笑った。金本は延長十一回に先頭で四球を選び、一死後に林の右前打で左ひざの痛みも忘れて三塁へ激走。藤本の一打でサヨナラのホームを踏んだ。だが、その他の打席は2三振を含む4タコ。試合後は厳しい表情で足早にバスへ乗り込んだ。









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Last updated  2007年07月04日 07時02分56秒
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