「免疫整体 ここ一番」院長の日記

「免疫整体 ここ一番」院長の日記

2019年01月10日
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「本田選手の意地!」

同点となって更に緊迫する試合は進行し、とうとうロスタイムに入った。

ここで日本に大きなチャンスが転がり込んだ。
ベルギ-選手のファ-ルからフリ-キックを得たのだ。
距離にしておおよそ15メ-トルは有るだろうが、完全に狙える位置である。
当然キッカ-は得意な本田選手だ。

ここで本田選手のこの時点の心を覗いてみよう。

後半同点となって7分後原口選手に代わってピッチに立った本田選手。
本田選手は誰から見ても日本のエ-ス級選手であり、チームの切り札でもある。

だがこの試合先発を外れ、先ほどまで後輩たちの大活躍に複雑な心境でピッチサイドで試合を見ていた。

この場面での彼の心境は、「ヨ~シ!俺が絶対決めてやる!!」だったろう。
世界を股にかけて活躍してきた本田選手には、その実力と数々の実績に伴う確信がある。
日本が悲願としてきたベスト8の壁、「俺の足でこじ開けてやる!」と思ったかもしれない。
それにこの試合、延長戦になれば、誰が考えても体力に優れたベルギ-が有利である。

少なくとも日本のサッカ-ファンは、手を握り声を潜めて本田選手の姿を凝視していただろう。
一瞬水を打ったような静寂がスタジアムを襲った。
そんな中、本田選手の足から蹴られた得意の無回転シュ-トは、抜群のコ-スを辿り、敵陣守備の壁を巧みに越え空中で上下に変化し、そしてゴ-ル前で急速に落下した。

狙った通り最高のこれ以上ないシュ-トだった。
「入った!」と思った瞬間、キ-パ-の手が延びて、無情にも弾かれてしまった。
このキーパ-のプレイも実に素晴らしい超ファインプレイであった。


でも日本に、まだチャンスは残っていた。
キーパ-が弾いたボ-ルがクリア-され、ゴールラインを割ったため日本はCKを得たのだ。

再び、本田選手の出番である。
4年間代表チ-ムが練習に練習を重ねて創り上げた得意のCKである。
まだ日本にツキは残っている。

何十回やってきた練習の通り上手く行けば、逆転勝利である。

ここで残り時間は、僅か30秒足らずであったろうか。

この時点の本田選手の心のうちに再び入ってみよう。

取るべき戦術として、まず延長戦を狙えばショ-トパスを香川選手に渡し、残り時間を稼ぐ方法がある。
しかしまてよ、延長戦になれば体力的に見て、ベルギ-の方がおそらく有利である。
次の手として、自分を信じ仲間を信じて1点をここで取りに行く方法である。
そして万が一この方法が上手く行かなくても、2対2の同点のままであり、残り時間が少ないからのだから延長戦になる筈だ。

「千載一遇の絶好のチャンス!」
「俺は持っている男だ!」
「そして日本の絶対的エ-スだ。その意地もある。」
「FKも狙ったところに打てたし、絶好調だ。」
「この機会こそ、正に天が与えてくれた絶好のチャンスに他ならない。」
「時は今だ!いざ勝負!!」

おそらく彼の心境は桶狭間に出準する信長のそれだったかもしれない。

「そして、いよいよ残りの17秒の奇跡が始まる」

(つづく)





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最終更新日  2019年01月12日 10時17分37秒


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