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September 25, 2005
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カテゴリ: 美術
ワタリウム0509



シルビア・ベッフュリさんは、墨絵のような絵を描く作家さん。
一見抽象に見える絵が具象だったり、なかなかシンプルでありながら、トリッキーな作風です。
日本に来て、水墨画と対峙して、彼女の作品は何か変わるのでしょうか。
とてつもない変化を期待したいところです。


ラーズ・ミラーさんは装丁作家。
いやはや、すごい。装丁って、デザインを超えてここまで美術になるんだ。
内容に対して主張し過ぎず、でも客の目を引いてやまない装丁の数々。
クラフト・エヴィング商會ファンあるいは京極夏彦ファンとしては、ちょっと心の中で比べてみたり。


一番感心したのは、「フライターグ」の装丁。フライターグは、トラックの幌を使った一点ものバッグのメーカーで(詳しくは こちら )、本はその作品写真集なのですが、なんと!この本の表紙までトラックの幌を使った一点モノなのです。
その他、興味深い本もたくさん。アトリエ再現のコーナーは創作の秘密を垣間見れるような気がする、なかなかの展示です。


私にとって一番面白かったのは、ベアート・ゾデラーさんでした。

市販のシールをリズミカルに重ねて貼ることにより作り出される抽象画のような作品群。
普及されたデザインをアートに還元する試みは、一歩間違えればアイデア倒れですが、センスの良さが光って飽きさせません。

「ジャパニーズ・サポート」と題された、壁から突き出た複雑な構造物と、それを支えるシンプルな支柱。
お互い無しでは自立できない2種類の構造物が、危ういバランスの中で、緊張感を漂わせます。




2F入口でビデオが上映されていますが、これが今回の展覧会のメイキングになっていて、とても面白いです。
少々長いですが、各作家さんの作品制作の過程、意図がしっかり語られていて、見応え十分です。





テンポラリー・イミグレーション展は10/23まで、青山の ワタリウム美術館 にて。
水曜日は21時までやっています。

地下オン・サンデーズでは、ラーズ・ミラーさんの話で出た「フライターグ」展を開催。

こちらも、かなり、オススメです。





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Last updated  October 2, 2005 10:22:39 PM
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RonaldBus@ Transforming your landscape with gorgeous blue stone slabs. Understanding the Benefits of Choosing …
mrtk@jp @ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
浅葱斑@ 心のハレっていいですよね? こんにちは。 誕生日の暦から今の自分、未…
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