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November 5, 2005
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カテゴリ: 美術
モリス2


主張しすぎず、しかし心まで温めてくれるような、柔らかな色彩。
壁紙。絨毯。タペストリー。陶板。書籍。

ウィリアム・モリスのデザインは、今もイギリスの生活に息づいているそうです。
そうでしょうねぇ。綺麗で心が落ち着きますもの。

母が趣味でフランス刺繍をやっている関係で、モリスは何となく身近だったのですが、やっぱり改めて、良いものは良いなぁ、と。



インテリアデザイン、ということで、最初はイギリスの部屋を切り取ったような展示。

壁紙、カーテン、椅子、テーブルクロス、絨毯、全てモリスデザイン。


モリスは会社を作って、そこを「アート&クラフツ運動」の拠点としたそうです。
この運動は、「大量生産」の産業革命に対抗して、手作りの良さを見直そう、という運動。
例えば効率の良い化学染料に対して、草木染めにこだわってみたりしたのもその一環。

モリスの会社の初期の主な収入源はステンドグラスだったとか。
その写真が、バックライトに照らされて、光を落とした静謐な雰囲気の中で展示されています。
これはモリスよりも、エドワード・バーン=ジョーンズのデザインだそうですが。
背景に植物が多くあしらわれているのが、それらしいのかしら。

次の部屋には、タペストリーなどが並びます。
いよいよモリスらしい美意識が感じられる、優しさの溢れる、柔らかな空間。

壁紙の部屋は、美術館職員さんのセンスの光る空間。
様々なテキスタイルを並べながら、それらが競合せずに調和しあっているのが美しい。


いやはや、なんとも素敵でした。
冬に相応しい、というか、見ていてなんだか温かくなりますね。

美術館のカタログには、林望先生も寄稿。



自然を取り入れたデザイン。


日本のデザインで言えば、小紋とかに通じるものがあります。

長着ではちょっと派手ですから、襦袢あたりで使うと面白いかも。
それよりも袱紗かな。

女性なら上手く着こなすことができそうですね。
帯とか小物だと、結構上品な雰囲気になるのではないかしら。

「銀座もとじ」さんにお話すれば良かったなぁ…。

イギリスで生地だけ買ってきて、母上に和裁の手解き受けて縫ってみるのが一番安くつきそうですけど。
(「縫い方を教えて」って言ったら、「出来たよ」って完成品を渡されそうですが。)



汐留ミュージアムは2回目ですが(前回は「清家清展」)、そんなに広いとは言えない空間なのに、内容が充実していながらも、余裕の漂う展示をされていて、そのセンスの良さ感心しきりです。
今回、最後の部屋が、何の説明もなしに「ルオーの間」になっていて、そこはちょっと戸惑いを感じました。常設らしいのですが…前回ありましたっけ?
なお、次回は「ルオー展」だそうです。




『ウィリアム・モリス展』
-モリスのインテリアデザイン-
汐留ミュージアム (新橋)

[会期]2005.10/08(土)~12/04(日)

作者:ウィリアム・モリス [William Morris] (1834-1896)

★★★★★






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Last updated  November 9, 2005 01:55:40 AM
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RonaldBus@ Transforming your landscape with gorgeous blue stone slabs. Understanding the Benefits of Choosing …
mrtk@jp @ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
浅葱斑@ 心のハレっていいですよね? こんにちは。 誕生日の暦から今の自分、未…
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