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December 7, 2005
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カテゴリ: 環境
環境問題に関って活動している人達とお会いするのは、私にとって非常に嬉しいことであると同時に、非常に苦痛です。

なぜなら、実際に今、何か活動をしているわけではないから。
活動するべき時に出来なかった、という忸怩たる思いがあるから。

ちょうど去年、さらりと重い質問を頂きました。

1. なぜ環境を守らなくてはならないと思いますか?
2. あなたはなぜ環境保護活動に関わっているのですか?

自分自身を振り返って提出した回答を、今年が終わる前に、blogに転載しておこうと思います。


1. なぜ環境を守らなくてはならないと思いますか?





これらの要素をまとめて言い換えよう。前者は「生活」の要素、後者はその前提条件であるところの「生存」そのものの基盤要素と言える。

将来的に「生存」基盤が保障されなければ、つまり、安心して呼吸をする、安心して食べる、安心して生きる、ことが出来なければ、心安らかな「生活」を送ることはできない。

だからこそ、生存基盤としての環境を守り、より良い共生関係を模索していく必要がある、という無意識のレベルでの危機感が、私の活動の根拠である。

そして、「生活」と「生存」は対立概念ではなく(また、例えば基地問題や原発問題のように、どこか特定の地方に押し付けなければ解決しない問題ではなく)、両立しうる問題だと捉えているが故に、解決策を模索する意味があると考えている。




星新一先生のこんな作品を読んだことがある。

主人公は生物の多様性を守るために、とある研究施設で衣食住を保障された生活を送っている。
主人公の独白で話が進み、最後に明かされる、保護されている生物種とは…。という作品だ。

身勝手なもので、自分に不愉快を感じさせる生物は滅んでも良いような気がどこかにある。
それはほとんどの人に共通なのではないか、とも思う。
結局、人類にとって過ごしやすい環境を「良い」というのであり、それを、開き直りではなく、謙虚に捉えるところから始めるべきではないか、というのが私の主張だ。


砂漠の緑化は、砂漠にすむ生物種に悪影響を及ぼさないのか? 気候に別の変動要因を与えないか?
人類が悪化させた環境に「適応」した生物がいたとしたらどうするのか? それは種の多様性の可能性を広げたことにならないか?
共生が前提となっている「里山」の環境は、自然そのものとは言えないのではないか?
昔の環境に戻す、といっても、どの時代の、どの環境相に戻すのが良いと、誰がジャッジするのか?

新井素子先生は『グリーン・レクイエム2』の中で「植物の罪」を投げかける。


「環境を守るのは自分達のため」ということ以上の目的を語ると、奇麗事になってしまうかもしれない、と思っている。




環境問題に関心のある全ての人へ。
なぜ環境を守らなくてはならないと思いますか?





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Last updated  December 8, 2005 12:50:24 AM
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RonaldBus@ Transforming your landscape with gorgeous blue stone slabs. Understanding the Benefits of Choosing …
mrtk@jp @ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
浅葱斑@ 心のハレっていいですよね? こんにちは。 誕生日の暦から今の自分、未…
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