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April 1, 2006
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カテゴリ: 茶会記
見た目も美しく、香りも高い桜。


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皆様にお楽しみ頂いたメニューは、次の通り。
(写真はレシピに掲載。)

前菜
・ふきのとうのかつおまぶし
・菜の花の酢味噌和え
・筍と水菜のサラダ(自家製ドレッシング)

メイン
・さくらごはん / 大根のさくら漬け
・さくら風味の鯛カルパッチョ
・鯛のさくら蒸し

裏メニュー ;)
・鯛のだし茶漬け

お菓子 ;持ってきて頂いたもの
・スティックチーズケーキ 桜風味(チーズケーキファクトリー)
・よもぎだんご(追分だんご)
・メロンババロア(千疋屋)

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うわっ。
我ながらいっぱい作ったな。

仕込みを前日にしていましたが、調理にもたついたのと、出す端からすぐになくなってしまうため、なかなか皆さんと一緒の時間が取れなかったのは残念。

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でも、こうして、季節の変わり目に、大学時代の旧友で集まれるのは、本当にありがたい、というか、幸せ。



詮無きことと知りつつも、ずっとこんな日が続けば良いのに、と思います。

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さて。以下は、好事家のためのお料理ノート。
私はお料理をちゃんと習ったことがないので、我流です。
うーん?下手の横好き?

でも、少なくとも、今回の裏メニューは、自分で言うのも何ですが、言葉を失うほどの絶品。

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「さくらごはん」「大根のさくら漬け」

さくらごはん

「さくらごはん」は、市販のものを使用。
桜葉の刻んだものが入っている鰹のだしと、桜花の塩漬けが入っています。
(後で考えれば、自分で作れたな…鯛だしで。)

で、炊き上がり。
桜色に染まったご飯の美しいこと!

ほのかな塩味が絶妙です。
ちょっと硬めに炊き上がっちゃいましたけど。

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「大根のさくら漬け」は、まず、スライサーで大根を薄切りにし、軽く塩を振って馴染ませ、しなっとなったところで、軽く塩を流して絞り、容器の中へ。
昆布を刻んだものと、桜葉、桜花も一緒に漬け込みます。

手間はそれほどかからないのですが(いちいち大根を広げたりとかしていないですし)、量が多いので、なんか大変。

桜の風味を生かしたかったので、酢は使わず、あっさりと。

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【鯛と桜葉/桜花の下準備】

鯛は、前日に昆布と桜葉で〆めました。

カルパッチョには、刺身用のさくを利用。
さくら蒸しにしたのは、あらの部分です。

「あら」と言っても、結構な量の身がついているもの。
不器用な包丁さばきで骨を外して、とげ抜きで残っている骨を抜きます。

カルパッチョ用/さくら蒸し用とも、軽く塩を振って、昆布の上に寝かせ、塩出しした桜葉を重ねます。
その上にまた昆布/鯛の身/桜の葉/昆布と重ね、昆布の旨みと桜の香りを鯛に移します。

ラップで包んで(なので、最初からラップを敷いた上で作業すると、やり良い)、冷蔵庫へ。

おっと、骨を忘れていました。

もちろん、そのまま捨てたりなんて、もったいないことはしません。
軽く塩を振って、日本酒をまぶして、これも冷蔵庫に寝かします。

そして別容器で、桜葉と桜花を塩出し。
この塩出しの水も後で利用しますのでお楽しみに。

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「さくら風味の鯛カルパッチョ」

カルパッチョ

前日準備した鯛の身を、薄くスライス。
うーん。ここらへんの包丁捌きが上手くなりたいですね。

塩出しした桜葉の上に飾ります。
ほのかな桜の香りが、良い感じではないですか?

何もつけない方が味わいは上品ですが、皆でわいわい食べるには薄味過ぎるので、「かえし(後で説明)」に醤油を加えたものを、ちょっとだけ振ります。

見た目が…。
ここのセンスも磨かないとなぁ。


※「かえし」
日本酒とみりんをあわせてアルコールを飛ばし、醤油をあわせた調味料。林望先生の本で学んだ比率は1:1:1。
これとだしがあれば、何を作っても日本料理になります。

私はこれに昆布を漬け込んで使用。
ちょっと甘みが強かったので、上では醤油を足しました。

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「鯛のさくら蒸し」

さくら蒸し

さて、今日のメインディッシュ。
寸胴鍋に、蒸し用の台が付いているので、それを使います。

私は、お湯を沸かして、その蒸気だけで、なんてもったいないことはやりません。

まずは、昨日準備した鯛の骨を、グリルでちょっと焦げ目が付くまで焼きます。

その間に、鍋の底には日本酒と水を、半々くらいに入れ、桜花と桜葉を塩出しした水を、香り付けに加えます。

ちょっと、環境にも優しい感じでしょ?

鯛の骨に焦げ目が付いたら、これも鍋の底に加え、火にかけます。
つまり、鯛を蒸すと同時に、鯛のスープも作ってしまおう、という寸法。

桜葉を蒸し器に敷いて、その上に鯛の身を乗せ、蓋をし、後は 出来上がりを待つだけ。

鯛の上品な味わいに、桜の香気が加わって、淡白なのに力強い一品。
ほろっとした口当たりが、食を進めます。

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「鯛のだし茶漬け」

そして、これは、全員にはお出し出来なかった(でもみんな口はつけたのかな?)、幻の一品。

「さくらごはん」の上に「さくら蒸し」と「カルパッチョ」を載せます。

蒸し器の底で、良い香りを出しているスープを、別の鍋に移し、少量の「かえし」を加えて、火にかけます。

で、熱々のこのスープを、準備してあるご飯の上へ!

カルパッチョの色がほんのりと変わり、いや、実に…美味しい。
ちょっと、あの、すいません。
これは、やばいかも、って言うかやばい。

私は、そこそこの料理は作れるかなぁと思ってますけど(思ってなかったら、人は呼ばないですね)、これは、文字通り「言葉を失う」出来。

いや、これ、すごいんじゃないか?

量が多くないのも、良い感じに上品。
どれも味付けを薄めに仕上げているので、それぞれがお互いを引き立てあって…いや、解説なんてどうでも良いです。
本当に絶品でした。

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でもね。

と、書いてしまうのですけど、実は、最高の御馳走は、友人たちとの楽しいおしゃべりと、幸せに満ちた雰囲気そのものなんですよね。

もし、その雰囲気作りに、私の料理が一役買っているのだとしたら…これほど嬉しいことはないです。

ご馳走様でした♪





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Last updated  April 7, 2006 04:54:28 AM
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RonaldBus@ Transforming your landscape with gorgeous blue stone slabs. Understanding the Benefits of Choosing …
mrtk@jp @ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
浅葱斑@ 心のハレっていいですよね? こんにちは。 誕生日の暦から今の自分、未…
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