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September 24, 2006
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カテゴリ: 美術
文字通り、黒一色の美術展でした。

先日 『フランツ・ポスト』展 をやっていた
ハウス・デア・クンストにて、展示換えです。

HdK


-----
看板に偽りなし。
様々な作家が挑戦した、黒一色の作品が並べられます。



■■■


刷毛の痕や、微妙な濃淡、細い白線で、
十字などの直線との組み合わせ模様があるものもあるのですが、


写真を撮ったとしても、
よっぽどの技術がないと、この差は表現できません。
カタログを見ましたが、プロの写真家はすごい、と思うと同時に、
やはり、それでも本物とは違ってしまうな、と。

-----
もちろん、これだけでは、企画展として、
奇を衒った以上のものにはなり得ません。

だからこそ、この企画展で掘り下げられるのは、
各制作者が、いかにして、これらの作品の制作に至ったかであり、
現代美術における、各制作者の位置付け、ということになります。

そのため、丁寧に、各制作者についての解説が、きちんと書かれており、


-----
えっと、なので、つまり、ちゃん位置付けを説明できるほど、
理解は出来ませんでした。

ビデオも、それぞれ余裕で30分以上あるのが10程あるので、
全部観ると一日がかりですし。


よっぽど、カタログを買おうかと思いましたが、かなりの分量がある上、
「黒の作品」の系譜を丁寧に追っているため、ビジュアルが少ない…
いや、ビジュアルが多かったら、それはそれで黒一色の本になってしまうわけで。

=====
それにしても、かなり勇気のいる企画展です。

現代美術というゲーム 」(『 芸術企業論 』by 村上隆 )を積極的に楽しもう、
という意思がなければ、「何これ?金返せ!」というセリフは簡単に出てきます。

このセリフを覚悟した上で、
ゲーム盤に乗る人に対しては、納得を与えなければならないわけで、
その緊張感は、並大抵ではないでしょうし、
それだけに賛否は分かれると思います。

私自身は、この企画展は(語学力が無い、ということも加味して)、
少々高いな、と感じましたが、
現代美術というゲームへの参加料金と、
勉強料だと思えば、3-5Eなら許容範囲だな、と。

=====
アジアの作家が無かったのが、寂しいですね。

水墨画なんて、「黒」の追求そのものなわけで、
こういう作品に挑戦しているアーティストもいそうなものですけど。

「闇夜の烏」「闇夜の黒牛」なんて、
"古典的題材"なわけですし(笑)

今回の「現代美術の流れを黒の作品から見る」
という切り口からは脱線してしまいますが、
アジアにおける「黒」へのこだわり、
という視点の展覧会があっても面白いかもしれませんね。

=====
この美術館、来春には『草間彌生』展をやるそうです。
まぁ、私自身は、水玉に興味はないというか、
むしろ、ああいう品がないのは■■■なのですが、
日本を代表する作家の一人だそうですから。

草間彌生全版画集 無限の網

私としては、よっぽどか、 千住博 先生の作品の方が、
紹介に値すると思うのですけど、ねぇ。

千住博『ウォーターフォール 2006』HS 千住博 銀河(水の惑星#12) 千住博 森の朝 オリジナル・リトグラフ 大型サイズの25号大

=====
『ブラック・ペインティング』展
" Black Painting "

@ハウス・デア・クンスト [ Haus der Kunst ]

会期:2006.09/15~07.01/14
作者:-----
 robert rauschenberg
 frank stella
 ad reinhardt
 など

★★★☆☆






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Last updated  November 8, 2006 01:08:49 AM
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RonaldBus@ Transforming your landscape with gorgeous blue stone slabs. Understanding the Benefits of Choosing …
mrtk@jp @ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
浅葱斑@ 心のハレっていいですよね? こんにちは。 誕生日の暦から今の自分、未…
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