MURDEROUS PLOT

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此の世はプラスマイナスゼロだなんて






幼い頃 お空の星がどうしても欲しかった。
手に入れたくて どうしても手に入れたくて 駄々をこねたりした位。
だけど 手に入れることは出来なった。 
星は 手に入れることが出来ない物なのだと悟った。

小学生の頃 ぐっすりと眠ってしまった兎の目が覚めるのを待った。
何時まで経っても 兎は起きることが無くて 私はお母さんに聞いた。
「兎さん 起きないよ どうして?」
お母さんは 困ったように微笑んで 
「もう 兎さんは目を覚まさないの」と言った。
兎は そのまま土の中に仕舞われた。
命は 取り戻すことが出来ないんだと 言われなくてもわかった。

中学生の頃 好きな人が出来た。初めての恋だった。
気持ちだけが風船ガムみたいに膨らんで 私が追いついていけなかった。
「好きです」と告白した。「ごめんね」と断られた。
彼の気持ちを 射止めることは出来なかった。
世界は 自分を中心として回っている訳ではないのだと感じた。

思えば 私の人生は 物事の限界ばかり気づかされることばかりだった。
一番夢を見ていたのは きっとお母さんの羊水にぷかぷか浮かんでいた頃。
挫折も知らなくて 希望に満ち溢れて 外へと出たがっていた あの頃。
外には 絶望と挫折しか無いということにも気づかず 純粋に外へ出たがっていたあの頃。
ごめんね 昔の私。 今の私は 挫折と絶望しか知らない。

ごめんね 未来の私。 今の私は 希望を持つことすらままならない。

そして

ごめんね。今の私。

壁 へ と 突進 する 勇気 さえ 持 て なく て 。


ねぇ。未来って 素晴らしい場所?

ねぇ?過去って 羨ましい場所?

ねぇ。今って輝ける場所なのかしら。



私 どれも知らないの。  どれも知らないのよ。



貴方 知ってる?


誰が 「此の世はプラスマイナスゼロだ」 なんて 言ったのかしらね?


誰が 言ったのかしら。 ねぇ、貴方もそう思わない?

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