備忘録的な。

備忘録的な。

第二話


その後、可憐は何故か成り行きで純や史恩とも仲良く(?)なったらしい。
それで、初登校も無事に終わり、今は12時25分。
帰宅中であった。

華蓮「でさ、春葉君の家ってどんな感じ?」
春葉「どんな感じって・・・えーと」
華蓮「金持ちだったりする?」

色々と話をしている。

春葉「いや・・・・金持ちでは・・・」
華蓮「そうなんだー。で?親はどんな仕事してんの?」
春葉「ええとええと・・・・・」
華蓮「ええとええとだね、分かった」
春葉「いや・・・ええとええとなんて仕事はないけど・・」
春葉「えっと、出張が多いよ。かなり。」
華蓮「へー」
春葉「あ、ここ」
華蓮「・・・・・」
春葉「・・・・・」
春葉(・・・・沈黙する理由なんてあるのかな?)

春葉の家は普通。まあ一軒家。

ガチャ・・・

華蓮「おじゃましまーす・・・」
華蓮「あれ?両親は?」
春葉「出張中」
華蓮「なるほど」
春葉「とりあえず僕の部屋にでも・・・・」

それから10秒後。

華蓮「シンプル・・・だね」
春葉「何か目立つようなのは置きたくないんだよね・・・・」
華蓮「あ、私のことは『可憐』って呼んでね。」
春葉「ん・・・じゃあ僕も『春葉』でいいよ・・・・・・あれ?」
華蓮(ベット・・・タンス・・・机の引き出し・・・)
ジッ。ジッ、ジッ。
春葉「・・・・?」
華蓮(無いなぁ・・・・)
華蓮「春葉・・・・」
春葉「何?」
華蓮「やっぱり女なんじゃない?」
春葉「男だけれど・・・なんで?」
華蓮「だって男の子が隠し持ちする本が無いから・・・」
春葉「元々興味なんてないし・・・そんなの」
華蓮「ってな訳で」
春葉「え?」
華蓮「男である事を証明してもらうね?」
春葉「えぇ!?何で!?」
クイッ。華蓮は春葉の首あたりから、服をひっぱって胸を見た。
春葉「!!!!!」
華蓮「こっちは無いか・・・だったら・・・・」
春葉「ひ・・・・」
スーッ・・・。華蓮の魔の手が忍び寄る。春葉ぴーんち。





春葉「うわぁっ!!!」
華蓮「ちょっと動かないでね?」
春葉「やめっ・・・」
華蓮「やめないからv」
春葉「いくら何でもこんな強引に・・・あっ!そこ触っちゃ」

状況はご自由にご想像下さい。


春葉「はぁ・・・はぁ・・・」
華蓮「やっぱり男の子だったかぁ・・・」
春葉「男だって言ってたのに・・・酷いよ・・・・」

春葉、涙。

華蓮「ゴメンゴメン、泣かないで、ね?」
華蓮「誰だってこんなことされたら泣くよ・・・・」
・・・・・・グルルルルル。
華蓮「あれ?春葉、お腹空いてんの?」
春葉「ん?・・・あ、そういや朝ごはんはパンだったしなぁ・・・」
華蓮「春葉は今、何食べたい?」
春葉「え?ええと・・・・カレー・・・・」
華蓮「カレーね?」
春葉「でも・・・なんで聞いたの?」
華蓮「いいからいいからv」
春葉(何がいいんだろう・・・・)
ピピピピピッ。
華蓮「あ、麻希?今から速達でカレーを二つお願いね?うん、それ。」
ピッ。
春葉「速達って・・・?」
華蓮「もうすぐカレーが来るから、待ってて?」
春葉「え・・え・・?」
華蓮「さっき泣かせちゃった分はこれで返すからv」
春葉「ええええ?」

春葉は混乱中。

春葉(ええとええと・・・僕がカレーと言って・・・華蓮が電話して・・・ええと・・・)

ブロロロロロ・・・
ヘリコプターが飛んできた。

メイドさん「お待たせしました。最高級国産黒毛和牛の牛肉をふんだんに使用した、ビーフカレーです。」
華蓮「ありがとねー」
春葉「え・・あ・・・どうも;;」

モグモグ・・・

メイドさん「いかがでしょうか?お嬢様」
華蓮「うん、美味しい♪ありがとうv」
メイドさん「お嬢様のお口に合い、誠に光栄です。では。」
春葉「ちょっと待ってください」
メイドさん「はい?なんでしょう」
春葉「貴方達は一体?」
メイドさん「私達は、華蓮様に使えるものです。」
春葉「華蓮様?」
メイドさん「はい。華蓮様でございます。」
春葉「って事は・・・華蓮の家って・・・とんでもない大金持ち・・ってこと?」
華蓮「そうだよv」
春葉「えぇぇぇっ!!!???」
春葉(何か・・・物凄い人と・・・仲良くなっちゃった・・のか?)

そんな凄い人と仲良くなったことに驚いている春葉。
次回、そんな華蓮の家に突撃!?


           ~つづく~

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