チャッカン サラム チップ

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クリクリのいた夏(フランス)


舞台はフランスのとある田舎の沼地。クリクリはそこにすむ5歳の女の子。
お話は、クリクリが子どもの頃を振り返っている所から始まる。

クリクリの父はふがいない男で、クリクリや彼女の兄たちの世話をするのは、
隣に住むもと復員兵の男。彼は、ひょうひょうとした男で、クリクリの父とともに
日銭を稼ぎながら暮らしている。彼らの周りには、身分や境遇の違う友人が多く、
皆それぞれに支え合い、助け合いながらくらしている。
沼地を出て金持ちになったが、ちっとも幸せでない老人とその孫とも
交流ををもつが、大雪の日、ある事件を沼地の友人に知らせに向かう途中、
その老人は倒れ、そのまま息を引き取る。
さまざまな出会い、別れがクリクリの目を通して描かれ、
柔らかい追憶の中に包まれている。

子どもの話かなと思っていたが、子どもの目を通して描かれた大人の話だ。
いい意味で期待を反したと思う。
クリクリより元復員兵が主人公といえるだろう。
俳優の名前はわからないが、無口な役を、表情と仕草で上手く演じている。
話のはっきりとした起承転結はないものの、見た後は、
気持ちがやわらかーく、暖かくなれるすてきな映画。

衣装はなんとエルメス!だけあって、
老人のスーツ姿や、クリクリのワンピース、彼女のBFの半ズボン姿など
注目です。

勝手評価:
☆☆☆☆


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