チャッカン サラム チップ

チャッカン サラム チップ

ロンドン ドッグズ(イギリス)


   レイ・バーディス

出演:ジョニー・リー・ミラー
   ジュード・ロウ

内容:
普通のごく変凡な生活を送る青年が、ハンサムで有能、
ギャングのボスの甥である友人にギャングの一員になれるよう頼む。
甥の口利きと自分の立てた「手柄」で、はれてギャングの一員となった彼は
ギャングを名乗る男たちのあまりにも平凡でばかげた日常に大きく失望、
ライバルギャングの側近にけんかを吹っかけ、揉め事を起こす。
さらにライバルギャングのシマで、コカインを盗み出した彼は、
自分でわざと証拠を残しておきながら、シラをきりとおし、
ライバル間の抗争を引き起こす。
結局、抗争は絶妙なバランスのもと一応の終結を見るが、
それに飽き足らない彼は、ライバルギャングの側近を殺そうとまで試みる。
ついに、彼をもてあましたギャングたちは、
制裁のため、彼を呼び出し、抹殺する。

こんな風に書くとくらーい「やくざ映画」ぽい感じだけど、
ほんとにギャングの日常生活がこっけいで、その対比が面白い。
夫婦の性生活がうまくいかないのをみんなで一緒に考えたり、
恋人が浮気したんじゃないかと嫉妬したり、悩んだり。
まじめにやってるんだけどいつもうまくいかなかったり。
普通の人以上に、平凡に暮らしてる愛すべきおじさんたちが
たくさん出てきます。
それでも、自分の場を乱されたときは、容赦なく相手を裁く。
これがギャングだっ!って胸をはられてるみたい。
ラストには「やられた!」って思わされます。

役者さんはみんな個性的な人ばかり。
「トレインスポッティング」のジョニー・リー・ミラーは、新米ギャングに、
もちろんジュード・ロウはハンサムな甥。監督のお二人、
ドミニク・アンシアーノ、レイ・バーディスもしっかり出演しています。

この作品の面白い点を上げるなら、3つ。
1 シーンがよく変わる。1カットがすごく短くて、目が回るよう。
2 この作品の作り方が、エチュード(即興芝居)方式だということ。
  脚本なしにこの作品に参加を決めた役者さんて、度胸ある!
3 出演者と役の名前がほぼ同じ。ジョニー・リー・ミラーはジョニーだし、
  ジュード・ロウは、ジュード。
  これって、エチュードの効果を高めることになるらしい。

主演の2人が、とってもかっこいいからこれだけでもみる価値あり!!?
ちなみにジュードの奥さんも出ています。

勝手評価:☆☆☆


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: