わたやんの健康・快適シニアライフ

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◇C型肝炎治療の実態

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全国の各市町村が住民に実施しているC型肝炎検診で病気が見つかっても、十分な治療につながっていない実態が厚生労働省研究班の調査で分かった。検診をきっかけに治療を受けた人で根治につながるインターフェロン治療を受けた患者は17%。インターフェロンは将来の肝がんを防ぐことができ、専門家は「17%は低すぎる」と指摘する。検診から治療への連携が課題になっている。

調査はB型・C型肝炎治療の標準化研究班(班長=熊田博光・虎の門病院副院長)が実施した。沖田極・下関厚生病院長らが全国の都道府県の担当部署から回答を得てまとめた。

厚生労働省はC型肝炎等緊急総合対策として、02年度から40歳以上の住民向けにC型肝炎ウイルス検診を導入した。この04年度分で「要精検」とされた約1万3000人のうち、医療機関で何らかの治療を受けたと分かった1435人を分析した。治療法はインターフェロン注射が17%。その他は飲み薬35%、インターフェロン以外の注射薬10%などだった。

この結果について沖田院長は「将来の肝がんを防ぐためには、飲み薬などで治療を受けている患者を含めて8割程度の患者がインターフェロンを使ってもいい。17%は低すぎる」と語る。他の専門家も、5~7割程度はインターフェロンを試みるべきだとみている。

飲み薬などは肝機能を良くする働きがあるが、C型肝炎ウイルスを駆除する根治効果は期待できない。インターフェロンはうまく効けばウイルスを駆除できる。

根治できなくても将来の肝がん発生の危険を減らす効果がある。しかし、うつ症状、間質性肺炎などの副作用があり、専門の医師でないと扱いにくい薬とされる。沖田院長は、検診後に専門の医師の治療を受ける連携がうまくいっていないとみている。

C型肝炎ウイルスの感染は過去の輸血や血液製剤、不衛生な注射などで起きた。検査の普及で現在では新たな感染はほとんどないが、国内の感染者は150万人以上とされる。04年度の検診では受診者の1%が感染者だった。
今後研究の成果を期待したいですね。


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