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2006年12月14日
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テーマ: Jazz(2022)
カテゴリ: A Merry Jazzmas

人気コメディアンだったエディ・カンターと言う人が歌い、ミリオンセラーになったんだそうです。ほぉ~。(^_^);;
Bill Evansは、1929年生まれだそうですから、当時五歳?ピアノを始めたのは、六歳だそうですが、音楽好きな父親の影響で、家の中はきっといつも音楽があふれていたでしょうね。尊敬できる兄もおり、楽しい想い出の多い子ども時代を過ごしたのでしょうね。
若き日から、その才能を認められていたエヴァンスですが、繊細で内省的な彼のピアノのスタイルは、当時は物足りない軟弱なピアノと、黒人達から差別される事も多かったようです。現在のジャズピアニスト達が目指してる音をきけば、そう言う批判が一過性なものだった事に過ぎないと強く感じますが当人にとっては辛いものだったでしょうね。

そんな内なる青い炎をもった白いピアニスト、エヴァンスのクリスマスの定番は以前にも書きましたが「Santa Claus Is Coming To Town」なのです。
多くの方がご存じのように、エヴァンスはお気に入りに曲を、何度か繰り返してアルバムに録音する人でしたが、クリスマスの定番は本当に数多く存在し、しかも、エヴァンス好みの綺麗なメロディのものも数多くある中、、なぜに?なぜに「Santa Claus Is Coming To Town」なの?でしょうねぇ。。。料理しがいのある曲だとは思いますが。。

正式にリーダー作には、3ヴァージョンの「Santa Claus Is Coming To Town」を残しいます。1961年にもっともお気に入りだったベースのラファロが交通事故でなくなって、失意と模索の期間だったと思われる1960年代が初演なのもタイミング的に偶然だけではなかったのかもしれませんね。

1,The Solo Sessions, Vol. 2 (1963)
2,Trio '64 (1963) (一応、、ジャケット写真はこれよ。)


ソロ、トリオ、そして、3台のピアノをオーバーダビングしてのソロ?の3回。
1,は、マイルストーンのクリスマスコンピ「Christmas Songs」にも入ってます。
3回とも、実に個性的、興味深い演奏なのですが、編成上から、一番ジャジィーでピーコックが頑張っている、2の「Trio '64」のヴァージョンがジャズファンには一番親しみやすいかもしれません。
でも、ソロも、オーヴァーダブも、基本的には明るく楽しい、こころはずむ感じがでているとおもいます。

その上、スウェーデンの歌姫Monica Zetterlundのアルバム「Waltz for Debby」の録音時のセッションでは、彼が弾き語りしています。CDであとからでたボーナストラック付きで聴くことができるのですが、、楽しそうに歌っているのです。しかも、「一回しかやらないからね、しっかり録るんだよ。」みたいな、やり直しまでしてるのよ。

Waltz for Debby + 6/Monica Zetterlund & Bill Evans(1964)

周りと掛け合いで会話しながら、「いひひぃ」みたいな笑い声まではいり、2テイク目はフェイクや台詞?なんかもいれちゃって、かなりご機嫌な感じです。
でね、、
声も別段よくないし、音程もはずれるしね。
売れないコメディアンみたいなのですね。
ハッキリ言って、あのインテリジェンスのある孤高な雰囲気は、、壊れる!

でもね。。
「なんだよぉ、、これ!」
って、叫んじゃうのは、ちょっとエヴァンスへの愛情不足じゃございませんか?

だって、、
彼は1980年に亡くなるのですが、その晩年は離婚した妻エレンや兄ビリーの自殺といったやりきれない現実が続き、その心痛ははかりしれないものがあるでしょ?

その上、麻薬によって身体もボロボロ。
早すぎる死をを迎えてしまう人生なのです。
あんなに素敵なアルバムを沢山残して、今でも私たちを沢山喜ばせてくれてるのに。。
彼の人生はなんだか、、、悲劇的な要素の強い、寂しい影のあるイメージが強くて、、
なんだか、胸が痛みますよね?

でもね、このコメディアンみたいな声で、陽気に話してるエヴァンス。。
北欧の美女の前で、彼も心ウキウキしたのかもしれないな。。
きっと、普通の、平凡な、、楽しい時間もあったんだろうな、
なんて、彼にも楽しい時間が存在した小さな証拠のようで、、少し、ホッとするのです。
もちろん、本当のところはわかりませんけどね。

「Santa Claus Is Coming To Town」は、1960年代に四回の録音。
その時のエヴァンスの愛奏曲?だったのかもしれませんね。
大恐慌の暗い街に流れた、陽気で楽しいサンタの歌。
音楽好きな暖かな家庭にも明るく楽しい「Santa Claus Is Coming To Town」が流れていたのでしょう?
それは、幼き日の幸福な想い出の一つとなって、彼の心の奥の宝物だったのかもしれません。
きっと。。
「Santa Claus Is Coming To Town」はエヴァンスの愛「想」曲なのでしょうね。





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最終更新日  2006年12月14日 17時19分28秒
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