永住権
アメリカ市民権保持者と永住権を申請つもりでいて、１年ほどで仕事の許可
書、ソーシャルセキュリティー、運転免許書も１年以内でとれるはずだった
ので、なんのビザもとってこなかった。
４、５年以上は永住権取得にかかるって予想されていたので、さあ大変。
アメリカでソーシャルセキュリティの番号がなければ、なんにも出来な
い。人間じゃないのと同じこと。おまけにビザがないので日本にも永住権が
とれるまで帰国できない。もし帰国すると永住権を取得するまでアメリカに
入国できない等など、数々の問題が。
おまけに日本には病気の父。母は私が３歳のときになくなったので、私には
父をみてくれる兄弟すらいない。祖母は母親がわりに私を育ててくれた大切
な存在の人。その祖母ももう年だし、いつ亡くなるか分からない。
こんな状況でもうパニック状態の毎日でした。
なのにちょうどその頃（1996年頃かな）新しい法律が、、、。
その法律というのは、不法滞在を１年してる人はアメリカを出て再度入国す
るときに、３年入国できない。そして３年以上不法滞在していた人は再度入
国するときに１０年間入国できないというもの。
ということは、私が永住権がとれるまでは不法滞在者になるので、永住権が
とれて日本に帰国し、アメリカに戻ってきたときに１０年間入国できなくな
るということ。
このころ、ロスではこの法律のせいで永住権申請中の人も帰国する人もい
た。このころの私はもうこんなたくさんの問題を抱えきれずほとんどブレイ
クダウン状態。彼とはいつもケンカ、お酒を飲んで苦しさを紛らわしたりと
ほんとタフな時期でした。
日本にいたときはすぐにどこの病院にも行けるし、精神科にも通っていたけ
ど、アメリカでは保険も日本とはシステムが違うので主治医を通さないと精
神科医にも行けない。当時はそんなことも理解するのは大変で毎日，泣いて
ばかりの生活でした。 （続）
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