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2005/03/12
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ちょいと古い話題です。
昨年混合診療の解禁問題が話題になりましたが、みなさんどうなんでしょう。
がん患者の治療薬の導入が早くなるとか、保護されていた医療市場に競争原理が導入されて、医療全体のサービスが高められていくなんていう話を、ちょくちょく耳にして、まあそれならばいいんじゃない?という考えを持っている人も多いのでは。
けれども本当にそうなのか。そういう人はこの本を一読お勧めします。

「市場原理が医療を亡ぼす」李啓充著 医学書院発行 というもので、市場原理化が前提で進められてきたアメリカの医療システムの実態を紹介した本です。

アメリカにはメディケイドという政府が作った低所得者向けの比較的安い医療保険があるのですが、利益重視の多くの病院はこの保険を使うことを倦厭して、診療拒否のようなものが当たり前に起こっているそうです。ですから、この保険しかない(この保険すらない人もたくさんいます。)は、通える病院を探すという努力をしなくてはならないそうです。よくアメリカ映画で、かかりつけの医者に通っている中上流階級の人が主人公だったりして、いい医者を見つけることと、高いお金がかかることが同義であるようなシーンがありますが、いい医者はどんどん高い料金をとっていく、悪い医者はメディケイドを受け入れるような安い、大量に患者をこなす医療機関にふきだまっていくわけです。もちろんNGO的に安くいい医療をめざす団体もないわけではないそうですが。普通の企業と同じでただお金をもうけるほど、自己増殖力が強くなり、そういう部分でNGOが勝てるわけはありません。アメリカでは医療の全米チェーン店のようなものがいくつかあって、医療業界に巨大な影響力をあげ、莫大な利益をあげているそうです。

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最終更新日  2005/03/12 12:10:39 PM
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