波のマニマニ

波のマニマニ

手術当日



これから何があるのか知らない波次は、同室の人に遊んでもらって上機嫌。

看護婦さんが眠剤を持ってきた。
いつものトリクロと違う無色透明の薬、バナナの香りがする。
でも、かなり苦いらしく、ひとくち口をつけてもう絶対拒否!
看護婦さんも困っているところに、Y先生が来て一言「ぐずぐずしてないで、さっさと鼻管から入れてしまえ」
えーっなんて冷たい先生・・・

入室は8時、波夫もやってきた。
が、波次は時間がきても全然寝てくれない、看護婦さんがストレッチャーを持ってきてくれたが乗ってもくれない。
仕方なく、だっこして、手術部の前室まで連れていった。
親がはいれるのはここまで、頭にネットをかぶされ、パジャマをぬがされて連れていかれた。がんばれ、波次!

終わるまで、かなり時間がかかるので、私は一度家に帰り、お風呂に入り、昼食を買って、待ち合い室に戻った。
昼食を済ますと、こんどは入れ違いに波夫が仕事の都合で、一旦帰った。
時間はまだまだかかる・・・
心配して、大阪から、義姉夫婦もきてくれた。

夜になり、Y先生が摘出がおわったことをしらせてくれた。
これから、放射線科に移動して術中照射を行うと。
摘出した腫瘍をみせてもらった。
大きい・・・608グラムあった。
みかけは何かに似ていると考えたらアンキモだ。
波夫はこの時いなかったので、後でみせてもらった。

全て終わったことを知らされたのは、日付けが変わった0時半。
これから救命救急に移し、準備が整ったら、呼ぶという事だった。

1時半、やっとよんでもらえた。
消毒して、ガウンに着替えて、初めて入った救命の中はまるで映画にでてくる宇宙船の内部みたいだった。
薄暗い中、機械が様々な色で点滅し、聞こえるのは機械音、警告音。

波次は挿管され、たくさんの点滴にかこまれていた。
右手の点滴からは輸血中。
お腹からもドレーンがでて、暗い中で導尿のおしっこの赤色が目にやきついた。
けれど、思っていたより顔色はよく、ただ眠っているだけのように見え、少し安心した。


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