波のマニマニ

移植まで　（３）

突然！毎度おなじみＨ先生が来た。

なんだ？と思ったら・・・

激怒！してた・・・

問題は、波次が、目を離すと、すぐ靴をはかずに、廊下にでてしまう事。

足の裏に傷がひとつあったために、そこからばい菌が入り、片足切断となった子の話をして、もし今度、裸足で歩いてるのを見つけたら、『ベッド上』ってカルテに書く！って、すごい剣幕でまくしたてた。

Ｈ先生のあまりの剣幕に、４人はぽか～んとなってしまった。

ここは入院患者も面会の人も、誰でも入れる場所、そこで一方的にまくしたてられた日にゃ、わたしゃ明日からど～すりゃいいのよ！

『カルテに書く』なんて、おどし文句はじめて聞いたわ。

なんか、だんだん腹がたってきた。
こ～なりゃ、意地でも守ってやろ～じゃないか！

まず、波次の大好きな仮面ライダーの靴を買ってきた。
そして、鬼の母になって履かせた。

『ベッド上』は、カルテにかかれることはなかった　＜（｀‥´）=3＞

あとで看護婦さんに聞いたんだけど、Ｈ先生もちょっと言い過ぎたと後悔したようで、看護婦さんに、波次の様子（というか母の様子？）を聞いてきたそうだ。

看護婦さんも言い過ぎと思ってくれてて、「波次ちゃんのお母さん、新しい靴まで買って～！一生懸命頑張って～・・・」とちくちく言ってくれたそうだ（＾＾）

看護婦さん、バックアップ、サンキュ～♪

同席していたお母さんには、今でも『あのときは、すごかったな～　びっくりしたわ～』と笑われる・・・

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