From クルンテープ

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おススメ!タイ関連本

☆ Phungの本棚 ☆ タイ関連本編


★バンコク下町暮らし  下川裕治著(徳間文庫)1998.8

バンコク下町暮らし

「バンコク子連れ留学」(徳間書店)に、エピローグを加筆・改題して出版された本。

「アジア本」のライター・下川裕治氏が、すっかりハマッてしまったタイに、
3歳と1歳の子供を連れて夫婦揃って語学留学。
アパート探しに、タイの幼稚園の様子、タイ語学校・・  
これまで彼が一人旅で訪れた時とは一味違った視点から見えてくるバンコクの日常が、テンポ良く生き生きと描かれている。

ちなみに下川氏の一家が7ヶ月を過ごしたソイ・アーリーは
その当時(1992~93年)から10数年の時を経て、既に「下町」ではなくなったように思う。

と言いつつ、その面影を求め、本に出てくる「ハッピーパレス」や「ヤシの木幼稚園」を探してみたことがある
(実は以前その近所に住んでいた)。
これかもしれない・・と思う場所はあるのだけれど、果たしてあたっているのかどうか、いつか機会があれば聞いてみたい。


★タイ語でタイ化  下川裕治(双葉社)2002.12

タイ語でタイ化

タイ人がよく使ういい回し、タイ人やタイ社会を読み解くキーワードにまつわるエッセイ集。

タイ語を習い始めたばかりの人にも、ある程度のレベルに達した人にも、
そしてタイには興味あるけどタイ語はほとんど知らないという人にもオススメ!  

語学学校に通うだけでは分からない、タイ人がよく使う言葉のニュアンスが
本書を読めばよ~く分かるばかりか、本書で取り上げられている言葉が、それにまつわるエピソードの内容とともに
しっかり頭にインプットされることウケアイ! 

タイ上級者も、「そうそう、そうなんだよね」と、思わずニヤリ又は苦笑い必須!の本です。


★ 闘う女。―そんな私のこんな生き方―    下関崇子:著(徳間文庫)2004.6 

闘う女。

28歳でキックボクシングをはじめ、1年7ヵ月後には後楽園でプロ・デビュー、
そしてまもなく会社を辞めてムエタイ修行のために渡タイ・・・と書くと、なんだか、
「燃えろ闘魂!格闘技一筋!」のアツく、逞しい女性を想像してしまうのだけれど、
この本を読んでみると、どうもそのイメージはどうもちょっと違うらしい。

キックボクシングを始めたのもダイエットのため。
プロ・デビューもなんとなく、タイに来たのも「一念発起」とか「背水の陣」みたいな鼻息の荒い意気込みはない。

その、ごくごく「普通」の会社員だった下関さんが、タイで女性ムエタイボクサーとしてリングに立ち、
試合をこなすようになるまで、あくまでもその場の成り行き、偶然、軽いノリetc.で
あれよというまに展開していくところが面白い。

目標一筋!で、あれこれ回り道をしながらも遂に夢に到達した人のアツイ話もいいけど、
「そんなつもりでは~ あ~れ~」とばかりに展開していく人生も面白い(読者にとってはね)。

ちなみに、本筋とは余り関係ないけれど本の後半で「駐妻」について触れられている箇所が出てくるのだけど、
「よくぞ言ってくれた!」と拍手したい気持ちにさせられた。
彼女は全く違う立場で来タイしたワケだけど、ちゃんと分かってくれてる!
プロのライターの間でさえ、ステレオタイプな「駐妻」像を知ったかぶりで語る人たちが横行してる中では、
一応「駐妻」の端くれとしては嬉しかったりします。


★バンコクの熱い季節    秦達也:著 岩波書店(同時代ライブラリー) 1993.1

バンコクの熱い季節

著者は、タイでは「プラティープ先生の日本人のだんなさん」として知られている、
現・シャンティ国際ボランティア会(旧・曹洞宗国際ボランティア会)理事の秦辰也氏。

この本の第1部は、会社を辞めた秦氏が1984年にSVAのボランティアとしてタイに渡り、
スラムでの活動に関わるようになって出会ったスラムの日常や住人達のエピソード、
及び、バンコク最大のスラムと言われるクロントイ・スラムで子供達の教育&生活環境改善のために
献身的に働いていた「スラムの天使」ことプラティープ先生との出会いから結婚に至るまでの
道のりがつづられている。

そして第2部は
1992年5月、遂には流血の惨事となったタイ民主化運動のドキュメンタリー。
このとき、プラティープさんは妊娠5ヵ月の身で、民主化運動のリーダーの一人となっていた。

身重の体を押してでも「どうしても行かなければいけない」というプラティープさんの強い思い、
そして心配しながらもそれを受け入れ、同時になんとか彼女を守ろうとする秦氏の思いに感動させられる。

また、報道では伝わらない緊迫した現場の雰囲気を感じる、手に汗握るドキュメンタリーになっている。


★道は、ひらけるータイ研究の50年    石井米雄:著(めこん 2003.5) 

道は、ひらける


タイ研究の大御所、石井米雄先生の回想録。
タイトルと表紙だけ見ると、あんまり面白くなさそうなのだけど(笑)、
ところがどっこい、意外にもとても読みやすく面白く、また励まされる本。

もともとは理系志望。早稲田大学の理科に入学したものの、言語学に興味を持ち、
ラテン語、フランス語等を片っ端からとことん学ぶうちにタイ語にたどり着く。
今度はひたすらタイ語を勉強すると、現地でホンモノのタイ語に触れたいがために、
在学中に外務省専門職(いわゆるノンキャリ)試験を受け合格。

その後チュラロンコン大学に留学、大使館勤務を経て、ようやく念願であった研究者の道へ・・・という
石井先生のこれまでたどってきた道について語られているわけだけど、
その合間合間に、タイの社会や文化に関する興味深いエピソードや知識が織り込まれているので、
なんだか沢山の「おまけ」をもらったような気になる。

本の帯にある通り、研究者としては少々「回り道」をされたかもしれない石井先生だけれも、
その時々の目標に向かって「猪突猛進」!
特に語学を学ぶときの姿勢は、到底真似できないほど徹底している。

「言葉を覚えるには、ざるで水を汲む覚悟がいる」
「二度三度と辞書を引いて、俺はなんて頭が悪いんだなどと考えるのは甘えである」
「ただ桶なら1回ですむ水汲みは100回必要になるかもしれない。でも単語を覚えたいという
強い動機付けさえあれば、頭が悪いなどとは言ってられない。どうしても覚えなければならないからだ」
という言葉には、喝を入れられました。紙に書いて部屋に張っておきたいくらいです。


★タイ演歌の王国  大内治:著(現代書館 1999.10)

タイ・演歌の王国

タイでタクシーに乗って、演歌を思わせる曲調の曲が流れていたら、
そのタクシードライバーはほぼ100%、イサーン人(タイ東北部出身者)だ。

田舎くさい音楽と見下されることも少なくないモーラムやルークトゥン。
でも、どれを聴いても似たような歌詞ばかりのポップスに比べて、その歌詞の世界は奥深い。
そして更に、モーラムの生のステージはめくるめく世界!!・・・なんだそうだ。

イサーンに住むからには、イサーン人の心のよりどころ、モーラムやルークトゥンについて
もっと知りたいと思って読み始めたこの本。
しかし、モーラムとルークトゥンの違いがいまいち分かっていないぐらいの初心者の入門編としては、
やや難しかった気がする。

既に何人かの有名な歌手の歌を聴いたことがあったり、実際にどこかでステージを見たという人のほうが、
より興味深く本書を読むことが出来るのではないだろうか。

とはいえ、意外にも(?)奥ふか~いイサーン音楽の世界を、ここまでマニアックに追求した本は
貴重なのではないだろうか。
イサーンを愛する人、イサーンにはまりつつある人にはオススメです。


★タニヤの社会学   日下陽子(めこん 2000.9)

タニヤの社会学

夫の赴任にともなって来タイした著者が、タイの名門チュラロンコーン大学大学院タイ・スタディーズコースに入学、
日本人歓楽街・タニヤの存在意義について現地調査・研究の上、まとめた修士論文をもとにこの本を書きおろした・・・・
という著者紹介だけで十分興味をそそられるのがこの本。

オンライン書店などでは既に品切れになっているようですが、
バンコク市内の古本屋には時々出ているところを見ると、思わず気になって買ってしまう人が多いのか。

もとになっているのが論文なだけに、ちょっと読みにくいところもあるけれど、
随所に挿入されたケーススタディ(これは読みやすい)には信じがたい、あきれてしまうような話が満載。

日本人駐在員ご用達の店ではタニヤのクラブでの飲食代とはバレないように芸の細かい請求書を用意しているとか、
調査対象となったタイ出張者(男性)の70%が、出張期間中にタニヤに1回以上行ったとか、
単身赴任者・配偶者と同居の駐在員男性のうち30%が買春経験アリとか、
セキララな実態が見えてきます。

まあ、調査対象者の選び方(注:本人達は「調査対象になってる」ことは知らない)によっては、
もう少し違う数字が出てくるんじゃないかと思ってしまうのだけど、バブルがとっくに崩壊して
タニヤでの接待は激減・・・と言われていたはずの調査当時(97年)でさえこの有様?!・・・というのは、
結構驚くべきことだったりします。


★タイの花鳥風月  レヌカー・ムシカシントーン めこん 1988.1

タイの花鳥風月

著者のレヌカーさんはタイの方と結婚された日本人女性で、
「レヌカーの旅」として知られる非常にユニークでマニアック?なツアーを企画、
自らツアコンもされているタイ在住日本人社会ではかなり名の知られたパワフル・ウーマン。

常夏の国のイメージがあるタイでも、暑季、雨季、乾季の3つの季節がある。
その季節の移ろいとともに現れては消える花や、鳥などの小動物にまつわるレヌカーさんのエッセイをまとめたのがこの本。

それぞれの花や樹の紹介というよりは、それらにまつわる、著者が出会ったタイの人々とのエピソードがメインで、
ところどころにタイやインドの文化・歴史・社会に関する彼女の博識がエッセンスとして織り交ぜられている。

そのあたりの予備知識にうとい私には、読んでいてどうも頭の中に残らない箇所もあるのだけれど、
1つ1つのエッセイが短いので読みやすいことは読みやすい。

静かな午後に、窓の外の緑を眺めながら読書・・・という時にはオススメ。


★スマイルータイ「希望の家」の子供たちとの500日
高木智彦:著 (角川書店 平成17年3月)  

スマイル!

チェンマイ市内から約30kmの郊外に「希望の家」はある。
両親、または片親をエイズや麻薬中毒、極度の貧困のために失った山岳民族の子供たちのための「家」だ。

TV情報誌で記事を書く仕事をしていた著者は、
この希望の家の創設者、故・大森絹子氏を追ったTVドキュメンタリーに心を揺り動かされ、
ついには退職して希望の家での1年間の「長期取材」をするためにタイへ飛んだ。

ところが、一介の「取材者」として飛び込んだつもりが、期せずして希望の家の激動期の真っ只中に
立ち会うことになり・・・・

それぞれに複雑な事情を抱えて希望の家にやってくる子供たちの影の部分も、
どこの子供も変わらない溢れるエネルギーと無邪気さとの陽の部分も丁寧に描かれていて、
まるで自分も希望の家の子供たちと知り合いのような気がしてくる。

また、創設者と現地の責任者の強い信頼関係、そして主に個人的人脈による希望の家の(経済的)支援者のおかげで、
なんとなく「なあなあ」でやってきた希望の家のマネジメントが、大森氏を失ったことで大きな変革を迫られたところや、
その過程における現地側&日本側のスレ違いなど、今実際日本のあちこちの小さなNGOで
起こっているであろうことが、赤裸々に語られているのも面白い。

とても読みやすく、一気に読者を「希望の家」にひきこんでくれる本です。


★タイ屋台図鑑
岡本麻里:著(情報センター出版局)2002.2

タイの屋台図鑑

屋台めしやフードコートは好きだけど、いつも同じモノしか注文できない・・というあなたに!!

タイ人の友達が食べている料理の名前を聞くんだけど、どうしても名前が覚えられない・・というあなたに!!

カラー写真にタイ文字&カタカナ表記、各料理の一口説明、注文の仕方、タイ人の食習慣・・と、
屋台やフードコートに初めて挑戦という初心者からタイ語メニューも読めるよ!という中・上級者に至るまで満足させる1冊。

私のような小心者の食指が動かない「珍味」の数々のレポートもあるよ! タイ飯好きにはたまらない1冊です。


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