七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

みんなに認めてもらえれば



でも、さすがに体はキツイのでしょう。

最初の2週間ほどは、練習が終わって夕ご飯を食べるときに、今までなら小学4年生の兄と変わらない量をペロリとたいらげていたのに、その3分の1ほどしか入らなくなりました。

そして、食後にふと見ると、居間でコロンと寝てしまってたり。

やっぱり口には出さないけれど、相当疲れるに違いありません。

ところが、それもしばらくすると、慣れたのか、食欲も戻り、レスリングがあっても普通の生活ができるようになりました。

さすが、体力と適応能力はただものではないわ...。

でも、こんなに頑張っている三吉を周りが認めてあげれば、もっと人間やる気も出るし、もしも挫けそうになったときでも、ふんばれるというものです。


そこで、まずは、家族から。

うまい具合に仕事帰りの父ちゃんを駅まで迎えに行ったときに、

「ついでにレスリングの練習、今やってるからちょっと見て行く?」と

格技場に連れていきました。

三吉の蘇生作戦は、父ちゃんにも話していましたが、実行したのは全て私なので、父ちゃんは経過報告を受けるだけ。

言い出したら突っ走る私をよく知ってるだけに、何を始めてもあまり口は出しませんが、手も出しません。

でも、本当に始めてしまったからには、父ちゃんの協力は今後絶対必要なのです。

私が口で説明するよりは、百聞は一見にしかず。

子煩悩な父ちゃんは、みんなに遅れながらも、懸命にキツイ筋トレについていき、教えてもらったばかりのタックル技だけで、何度も何度も繰り返し相手に組みついて行く三吉を見て、

「涙が出そうになったわ。頑張って続けてくれたらいいなぁ。久しぶりに感動したわ」

えらい神妙な顔して見てるなぁ、と思っていたら、なんと涙こらえてたんですわ。

よっしゃ!サポーターひとりゲットした。


次は、長男 太吉。

塾行く前に時間合わせて、やっぱり練習を見せました。

感想は、

「僕にはあんなんやるの、無理や...。」

よっしゃ!ようやってるって認めました。


最後は、次男 仁吉。

こっちはもうすでに父と兄から噂は聞いてますから、見せに行く前から、興味津々。

「まさかやりたい言うなよな」、と思いながら連れて行きました。

仁吉は、三人の中で一番運動神経が良く、根性もあり、しかも継続するのが得意なのです。

果たして...

「すっげ~、すっげ~!三吉、すっげ~ことやってるやん!」

仁吉、しきりと感動!

「でも、僕はサッカーやから。」

よかった~。

これで、家族みんなに頑張りを認められ、三吉は回復していくかに見えたのですが
なんと1年生が終わろうとする学期末に、またまた事件が発生するのでした。

<つづく>


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