七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

3兄弟の1学期 次男その3



担任の先生に対する、仁吉の愚痴は、どんどん増えていきました。


「あんな、今日も友達が、ちょっとしゃべったら、めっちゃ怒るねんで。

そんなに怒るほどのこと違うのに、細かいわ~。」


とか、


「給食の時、『いただきます』って、手を合わせるやろ。

その時に、パンッて音立てて手を合わせたら、

急に、顔変わって、怒るねん。

音立てんと、静かに手を合わせないと、あかんねんて。

そんなぐらいええと思わへん!?」


そして、


「今日な、Sくんが、パンッて音立てて、手を合わせてしもたら、

『おまえは、もう給食食べるな』って言うねんで。

絶対言いすぎやわ!」


・・・こんな調子で、仁吉の口からは、不満のオンパレードが、

続々と続きました。


私は、とにかく反論せず、フンフンと、仁吉の愚痴を聞いて、

共感し、不満を吐き出させてやるしかありませんでした。


5年生にもなると、低学年とは違い、大人の言動にも、

子供なりに、批判をするようになってきます。

先生だからといって、言うことを素直に聞くとは限りません。


でも、仁吉は、学校で、あからさまに、反抗的な態度を取るほどの

ことまではしませんでしたから、

せめて、家に帰ってきてから、私に話すことで、

バランスをとろうとしていたのでしょう。


友達と長電話して、思ってることを話すだけで、

結構スッキリした経験が、学生時代にあります。

いや、今もそうかな。

多分、それと同じだと思います。


でも、愚痴を言ったからといって、全くすっきりしたわけでは

なかったのでしょう。


なんと、気がつけば、仁吉の爪が、すっかり噛んでなくなっていたのでした!

<つづく>

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