七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

七転び八起き母ちゃんの子育て失敗学のススメ

私と彼女の関係



親に虐待されているという太吉の友達は、

女の子です。


男ばかりの3兄弟の家に

なぜ彼女が駆け込んできたのか、

ちょっと首をかしげる方が多いと思います。


彼女は小学1,2年の時、太吉の同級生でした。


私は太吉が小学2年の頃から、たびたび登校拒否を起こす太吉と、

当時2才だった三吉を連れて一緒に学校へ行き、

太吉が落ち着くまで教室の最後列で、一緒に授業を受けたり、

時には給食時間までつきあったりしていたのです。


その時、クラスが同じだった彼女は、両親が離婚されて

お父さんと暮らしていたせいか、

お母さんに近い年格好の私にとてもなついてくれました。


休み時間になると、私と遊びたがり、

「おばちゃん、給食も食べて行き!」

「まだ帰ったらあかんで!」といつもそばにきて言うのでした。


担任の先生から、彼女の事情を聞かされた私は、彼女をむげにはできませんでした。


あまりに彼女が私にべったりなので、太吉がやきもちを焼いて、

「もうお母さん、学校について来んでもいいわ。

だって、ボクのお母さんやのに、○○ちゃんがくっついてばっかりするねんもん!」


もちろん担任の先生のご尽力のおかげが大きいのですが、

彼女のおかげもあったようで、

2年の2学期からは、太吉は登校拒否がなくなったのです。


そんなわけで、私は彼女にとっては“太吉のお母さん”というよりも

“自分の友達”に近かったのだと思います。


学校で机を並べて勉強して、一緒に遊んで、給食食べた“おばちゃん”なんて

滅多にいないでしょうからね。


3年からは、彼女が太吉と同じクラスになることはありませんでしたが

参観日や学校行事で会うと、彼女は私に必ず笑顔で手を振って、

「おばちゃ~ん!」と声をかけてくれていたのです。



小学4年の時に、助けを求めてうちに駆け込んで来たときも

「おばちゃんちなら、絶対親に見つからないと思ったから。」と言いました。


確かに、当時はクラスも違うし、太吉は男の子ですし、

しょっちゅう遊ぶわけではありません。


彼女の親にしてみれば、そんな子の“おばちゃん”を頼って逃げ込んでいるなど

思い当たるわけはなかったのです。


彼女なりに、自分の身の安全を求めて私のところに来てくれたことを思い、

当時私は、どうしたらいいか悩みました。


でも、その頃はまだ児童相談所に直接通報すればいいのかどうか

私はよくわかりませんでした。


もしかしたら、学校に彼女の親から夜になっても帰ってこないという風に

連絡が入って、先生方が捜しまわっておられるかもしれません。


もしそうなら、私が一晩黙って彼女をかくまっても

人に迷惑をかけるだけで、何の解決にもなりません。


それより、彼女がうちに来ている理由をちゃんと学校に伝えれば

学校からしかるべきところに真実を伝えて対処してくれるのではないか。


それと、彼女がいなくなったことを学校が知らされているかも

確認しなければならないとも思いました。


そこで、私は意を決して、彼女がお風呂に入っている間に

学校へ電話を入れたのです。

<つづく>



© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: