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五線譜の上に
声の音符重ねて
私はうたう 君だけの歌
尽きることのない音楽に
きつく目を閉じて
首を左右に振りながら
開いた唇から
夜を讃える歌が流れ出す
リズムを刻むメトロノーム
私の声はファルセット
時にスタッカート
観客はただ一人
独唱は君だけのために
君が愛する歌をうたおう
波打つ髪が幾重にも重なり
奏でるオブセッション
そのたび生まれる新しい曲で
君だけへのカーテンコール
時間が許す限り幾度でも
やがて白い朝がきて
またいつ 会えるとも知れない
長いながい 別離の朝
君のためだけの五線譜
ほかの誰にも聞こえないように
静かにそっと束ねて
いつもの
不器用で歌さえも知らないような
静かな女の顔に戻る
君が不在の部屋
またいつもどおり
静かな一人の
君のいない朝
ネット詩誌 MY DEAR
主催者・島様に感謝