七夜式のやりたい放題なブログ

第三十五話 鍵の空




『ドクター、準備が完了致しました』


念話でリボンズから声が届く。


「そうか。後は君の好きなタイミングで発射してくれ」


『承知致しました。では、作戦行動に移ります」


第三十五話 鍵の空


「Take a shot」 推奨


―――統合軍中央拠点、セシリア


「見つけた・・・見つけたわよ!!」


セシリアは叫びながらGNソードとGNブレイドを構えた。


「討ちたくない・・・討たせないで」


「俺達はもう、誰も討ちたくないんだ!!」


そう言って二人はビームサーベルを抜いた。


「へぇ・・・そう言う割に武器は抜くのね・・・矛盾してるわ!!」


互いの剣が交わる。


「そう言うなら貴方達は戦場に居ちゃいけないのよ!!」


火花が散る中セシリアが叫ぶ。


「でも、あの艦には・・・友達が乗っているんだ!!」


「守りたいものがあるんだ!!」


一度下がって距離を置く。


「なら戦いなさい!!エースなんでしょ!!」


セシリアは、二人に斬りかかった。


―――アルセイユ、ルルーシュ


「ちっ・・・エナジーが、尽きたか・・・」


ルルーシュは血まみれでその場に倒れこんだ。


だが、反乱分子は全て一掃した。


「レーヴェ、シード・・・セシリア。後は・・・頼む」


そんな中、ルルーシュの視界に写真が入った。


ルルーシュと、妹ナナリーの笑顔が写った写真だ。


「ナナリー、すまない・・・俺は、お前が幸せに・・・暮らせる未来を、作れなかっ・・・た。」


ルルーシュの力は、ここで尽きた。


―――G0ベルト作戦空域、レーヴェ


「ライドベルト・・・」


レーヴェはかつての弟分、ライドベルトと対峙していた。


「さぁ、戦おうぜ。あんたが兄貴にしたようにな!!」


言うが早いか、ライドベルトは二本の刀でやって来た。


「・・・ならば俺も本気を出すしかあるまい。行くぞ」


レーヴェの紫色の瞳が静かに閉じられ、再び開かれる。


その瞳は、黄金の獅子の瞳だった。


「・・・はぁっ!!」


二人の得物が激突し、火花を散らせる。


「何で、何であの時兄貴を殺したんだ!!」


ライドベルトがレーヴェに問いかけた。


「これから死ぬ奴が何を言うか。お前は死ぬんだ。ここで、ジーグの様に俺の手で」


―――作戦空域外、重力圏


「ゲート開通、魔力濃度・・・高。魔方陣、展開」


『彼女』の足元に巨大な魔法陣が現れる。


「さて、これでお別れだなボウヤ。お前の事、気に入ってたからな」


『彼女』は掌を天へ掲げた。


「強制転移!!」


―――G0ベルト作戦空域、シード


「くっ・・・これを使う事になってしまうとは・・・!!」


シードはヴァーチェの外部装甲を外し、素体『ナドレ』を使用していた。


ナドレは基本ヴァーチェという外部装甲に覆われているが、ヴァーチェを外す事によりより高い機動力が手に入る。


但し弱点がある。それは『装甲が薄い』事だ。


「まだだ・・・こんな所で終わる訳にはぁ!!」


シードは自分を取り囲む生態兵器をビームライフルと剣で一掃した。


「私は・・・贖罪せねばならないのだ!!」


―――??????? リボンズ・アルマーク


「・・・魔力充填、『フレイヤ』、チャージ完了。」


リボンズが呟く。


「さぁ、これが・・・神の光だ!!」


そう言ってリボンズは発射ボタンを押した。


      To Be Continued... 次回、最終話

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: