Laub🍃

Laub🍃

2011.08.20
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カテゴリ: .1次メモ
遠のいていく、けれどまだ空間に響く声に、
指を耳に突っ込むことで拒絶。

彼女への罵詈雑言を繰り返し、
最後に十分離れたと思ってから死ね死ね死ね、と三回心の中で呟いて、
やっと指を離す。
指を離したことで世界に音が戻ってくる。
音のない映像だけの、ある種現実感のない世界に罵倒を置き去りにして、
今日も僕は『何も考えていない僕』だ。

彼女は死んだ。現実からも、僕の記憶からも。

僕は「置き去りにした」だけ。

世の中には、怪我人とか危険がせまってるとかで今にも死にそうな人を
置き去りにするだけで罪悪感を覚える人も居るらしいが、僕は違う。
むしろすっきりしたくらいだ。



ああやっと彼女の鎖を解く方法を僕は手に入れたんだ!

















そう思う彼は、新たな鎖に囚われていることに気付けない。





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最終更新日  2014.07.13 07:56:31
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