Laub🍃

Laub🍃

2011.09.05
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カテゴリ: .1次メモ
 君の事が大好きだったから、君に似た君にとって好ましい色に染まったんだ。
 そうしたらたくさんの人にも好かれて、僕は嬉しくなった。
 けれど君は僕の変化に気付いてもくれなかった。
 僕は自分を染めるのをやめた。
 あのころの方がよかったと他の人は言うけれど、君はまだ気づいてもくれない。
 だったらもう、君自身になってしまおうか。


 君になりかわった僕は、僕自身を愛せなかった。それどころか他の何をも愛することができない。
 あまりに君だけ見てきた僕は、偽物の君でさえ愛せない。


 気が付いたら、僕の傍に少女が居た。その子はどこか君に似ていて、いつも僕に話しかけてくれた。日ごとに君に似てきた。





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最終更新日  2016.09.04 13:01:15
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