Laub🍃

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2011.11.29
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カテゴリ: .1次メモ
目の前にある神様から与えられたものを自然と失うまで大事にすることの、何がいけないのだろう。

自分がどうでもいいと切り捨ててきたものに刺される。
それが僕にとっての恐怖なのだ。

もったいないおばさんという童話を読んだことがある。ゴミ屋敷の住人の気持ちが分かってしまう。綺麗好きな兄や姉が全て管理してくれるからそうした問題は起きなかったが、もしその手を拒んでいたらどうなっていたのか考えると恐ろしい。

だから、僕はいつもいつも人の言葉を大事にして生きてきた。
だって人から人への何かしらの動きは、その人が何かを犠牲にして作り上げたものなのだから。
振り払うことなどできない。

日々人々を受け入れることで精いっぱいで、自分から何か手を出したことはなかった。
子供の時ですらそうだった。与えられる玩具で与えられる趣味で与えられる習い事で満足だったし、それで満足出来ない人間やそれを切り捨てる人間の気持ちが分からなかった。

男だろうと女だろうと選ぶことはなかった。
兄や姉もそれに関しては何も言わなかったから、大丈夫なのだろう。
 そうこうしていたら尻軽野郎という噂が立っていて、一緒に居る友達がいつの間にか変わっていたしやることも段々変わっていたけど、兄や姉は何も言わなかったから、大丈夫なのだろう。

「本当にやばいからあいつと付き合うのはやめなさいよ」
「お前はいつも付き合いのいい優しい奴だから忠告しとく」
「え、でも…」

 だから人の好意を無意識で無にするようなことをしてぐずぐずしていたら気が付いたら監禁されていたというのも僕の責任だ。

 -だけど、流されて人の言う通りに生きてきた自分は、こんな風にすべてを操られるのが一番なのかもしれない。

 他の人に合わせる為に誰かを切り捨てるなんていうつらい選択をもうしないで済むのなら、いいんだろう。僕なんかにこれから誰かを付き合わせることもない。

 物語の主人公なら、ここで「いつまでも幸せに暮らしました」というところなんだろう。
 -そう、言っておこう。














最終更新日 2017年02月05日 21時59分52秒





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最終更新日  2017.05.11 20:41:23
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