Laub🍃

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2012.01.14
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カテゴリ: .1次題



魔法使いのまほこは、お菓子が大好きだ。

特に人をお菓子にして食べるのが好きだ。

お師匠様に教えてもらった方法で今日も人をお菓子にして食べている。

骨はポッキーのよう、血はジャム、肉はタルト。

だけど、ひとつだけ食べられないお菓子がある。

それは、まほこの目の前で今も腐っていくお師匠様。

もともとお師匠様だったそれは、食べない内に黒く緑に腐って蛆が蔓延っている。

いい加減、わがままについていけなくなったからお菓子にしたはいいものの、崩した中身は崩せば崩すほど嫌いな味が露呈していって、放置していたら崩した傷跡から見る間に腐っていったお師匠様だったもの。



たまにお師匠様だったお菓子からぷんと甘い香りがする。
だけど、どこが腐ってるのか、どこが発酵してるのか区別がつかない。
たまにお師匠様だったお菓子は動く。
不可分のぐちゃぐちゃがたまに蛆の動きで人のように動くだけ。

まほこは今日もそんなお師匠様だったものを無視する。

自分にも弟子が出来たら、いつかこうなるのだろうと思いながら。





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最終更新日  2017.11.23 21:50:42
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