Laub🍃

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2012.08.14
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カテゴリ: .1次メモ
 あの子の見る世界がとても綺麗だと思った。


だから少しだけ、少しだけ真似してみたいと思った。
次に、それの中でうまく表現されきれていないものがもどかしかったのでそれを自分の手で変換し、そうして昇華させた。原石を磨いていく気持ち。この世界に来て本当によかったと、そう思う。


 そして、あの子に出会ってから数年後。

 夢の都で歩き出してからも、数年後。



「モドカ、新たな楽師として我々のもとで働かぬか」


私は選ばれ、彼女は選ばれなかった。



彼女はもう私の後ろに居る。


もう二度と真似することは無い、牴牾することはない。






「どうして?」



彼女のつぶやきが後ろに聞こえた。


そんなの。





「あなたを見た私の目が、すごかったのよ」



けれどもう学ぶことなど何もない。

さようなら。





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最終更新日  2015.07.19 20:02:07
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