Laub🍃

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2012.08.22
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カテゴリ: .1次メモ
「そういえばさぁ~、お前んとこって女ばっかなんだろ?すっげえ見てみたい」
「……まあ、確かに政治の表舞台に立つのは女性ばかりだけど…男にとっては結構つらいよ」

 悪友がまたバカなことを聞いている。
「え~いいじゃん。男は家の中こもってりゃいいんだろ?働かないで飯食えるなんて最高じゃん!!」
「おいこら馬鹿魔法使い」

 黙って聞いてればバカ丸出しの発言しやがって。俺達まで同じだと思われたらどうしてくれるんだよこの馬鹿!
「ひっでえ!ギアラそんな風に俺のこと思ってたのかよ!!」
 あ、口に出てしまっていたか。まあ事実だし仕方ない。
「仕方ないってお前」

「ミノまで!!?」

 まあ、確かに女性が多い場所というのは興味がある。……女好きを公言して憚らないレバーに比べ、俺やミノは紳士なほうだと思っているが。というか、逆に緊張して困らないだろうか。

「女だらけとか、逆に怖くない?集団になるとすっごく怖いじゃんかあいつら」

 可愛い女、自立している女?サバサバ系?そんなの信じる方がアホだ。
 俺は、幼い時のトラウマを未だに覚えている。女子は集団になると怖い。あいつら平気で涙使って事実なあなあにして自分たち有利にしてくるからな。だから俺はそんな女子どもじゃなく二次元を愛するようになったんだ。

「……まあ、他国からの来客となれば、普通に扱って貰えると思うから、心配しなくていい」

 おそらくこの青年も同様に女に囲まれてきた故の苦労を体験しているのだろう。
 ぼそっと「ペットとしてなら可愛がって貰えると思う」と呟いていたのは聞かなかったことにしよう。

「お前って姉妹とか居るの?」
「いや、居ないな。一人っ子のまま、母が亡くなってしまったから僕が継ぐという形かな。……嫁養子を取るとなると、無駄な政権争いに発展してしまう恐れがあるから、僕に娘が生まれたとしたらその子が次世代の主となるんだ」
「えー、長くない?それまで頼りなさそうなあんたが主?」

「……大変だな」
「いや、むしろ責任なくて楽じゃね?」
「こいつは……」

 突っ込みを入れたくて仕方がないが、青年…メイスが「そう言われればそうかも」と目をきらきらさせ、半ば開き直りつつあるのを見ると、何も言えなくなる。……レバーの馬鹿アホさも人を救えるんだな。

「……お前たちは何を話しているんだ」

「おー、お前らも話入れよ!!」
「いつの間にお前が仕切ってるんだよ」

 その後男だけで暫く故郷の話、好きなタイプの話、飯の話だのをした。やっぱり男同士は気が楽だ。

 と思っていた俺達が翌朝、厳めしい顔をした女性陣に詰問されるのはまた別の話である。


***


 乗ってる船は大体中型漁船くらいの大きさ。食べ物は結構残ってる。
大体執事長による狩り&持ち物整理のお蔭。


・船内に居る人々の年齢と性別


ハチコ→21歳男
ナグモ→20歳女
コルク→21歳男
サラ→21歳女
メイオス→30歳(魔族としては15歳)男
アニエス→500歳超女
レバー→26歳男
ギアラ→25歳男
ミノ→25歳男

バレル→21歳女
モハ→22歳女





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最終更新日  2016.06.19 22:49:34
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