Laub🍃

Laub🍃

2012.09.05
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カテゴリ: .1次メモ
夢を見たいと思った。彼女の身になってみたいと。
目が覚めると死にたくなった。
これで何度目だろう。
居なくなればいいと思った。彼女を殺そうと。
目が醒めると死にたくなった。
これで何度目だろう。

彼の隣に私自身として立ちたいのに、そのくせ一歩踏み出すと己の醜さに吐き気がして耐えきれない。足掻けば足掻くほど私は醜くなっていく。
道を間違えて今は何歩目なのだろう。
間違えずに歩いた人の灯りに向かって歩き出せば足元の荊に引っ掛かった。

荊に火をつけても、すぐに消えてしまう。
その最後に消える小さな炎が己のようだと思った。
ちっぽけでみじめで何の役にも立たない。

彼の為に私は醜くなっていく。
けれど、彼の為に私は今日も生きられる。





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最終更新日  2016.10.31 05:58:02
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