Laub🍃

Laub🍃

2013.04.27
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カテゴリ: 🍷流血女神伝


  俺は、ずっとある人を想っていた。そしてそれは、叶うことのない想いだった。
 それは、確かに恋であり、あの人に認められなくても、確かに愛だった。
 募る想いは俺を突き動かし、あの人を傷つけ、そして彼女の最後の大事な拠り代を奪った。
 それでもよかった。
 火酒に突き動かされた想いだったけれど、悔いなどはなかった。
 火酒は、まるであの人のようだった。太陽のような、あの人の。

 あの人の体はこれからも生きる。当然だ、彼女は国母なのだから。
 彼女の明るい表情は鋭い頭脳は美しい肢体はこれからも人々を魅了し、導き救い続けるだろう。



 けれど、あの人の心と俺は心中できただろう。



 彼女の最後の表情が、忘れられない。
 この地に火のような、赤い痕と散っても。











お題元
  http://blogs.yahoo.co.jp/erizaru0912/11948354.html

からお借りしました。





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最終更新日  2014.07.24 22:56:16
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