Laub🍃

Laub🍃

2014.07.15
XML
カテゴリ: ●新書









ーデカルトさんの生真面目さと苦労がよく分かる第六部ー




・「かかってこい!」ではありません
 私はこれこれこう思うのですが、時間や実験の数がどうにも足りません。
けれどそれは、人の力を借りられればそれは補えると思うのです。
本当に有徳な人、読んだ上での意見があれば是非教えてください!
あ、みせかけや口先だけの人はいいです

・討論の目的は相手を打ち負かすことか、真理を見つけることか。
 私は真理を目的としています


・今まで沢山見せて沢山意見を貰えたらと思っていましたが、ガリレオさんの件で


・反論して相手を打ち負かすのが好きな人と討論してる暇はないんです

・論争・名声とかで遮られたくないんです、私は考えたいんです

・この論の公表は、今現在生きている人のため<<未来のもっと沢山の人々
 と言っても支障はありません

・私はあと二部ほど語れば大体しっかり論を語り終えることができます。
 なので別に語るための時間がそこまで足りないとか思っているわけではないんですが、
 ヘタすると公表したことで色々周りの人のリアクションによって時間を予想以上に削られてしまうかもしれない。それは避けたいのです。

・私の文。これは、皆さんにとってあとはただ理解するだけだと思います。私は(くどいけど)しっかりとした基礎のうえに語ってきたのですから、そしてそのつながりも整然としているのですから。

・でも・・・やっぱり全ての人と意見が合致なんてのは出来ないと思います。
 そして、私自身がそういう人たちの反論に心乱されたくないっていうか・・・・・・

 ↑と言いつつ発表後来た反論に律儀に回答集出してくれる辺りデカルトって本当に真面目っていうかきっちりしてるっていうか・・・


・伝えようとしたことを

 という人に伝えると

 ↓
「ふむふむ」とちゃんと理解してくれているように思える
 ↓
でもその人に自分自身でもう一度説明し直してもらうと大抵


な ん か 違 う



それはもう私の意見とは認められません



目と目だけで通じ合えりゃ こんなこたぁないのに~♪


「これを機会に、これを後世の人にお願いしておきたいのだが、
 私自身によって公表されたものでなければ、他の人から私の意見だといわれても、
 決して信じないでいただきたい。」



ある種の絶望というか諦念の滲んだ言葉に思えます。
苦労・・・されたんですね・・・・・・







・書いたものが残されていない古代の哲学者たちは、
 常軌を逸した現行があったとされるが、それに私はまったく驚かない。

・またそれは   彼らの思想が極めて理性に反していた  というわけではなく、
 ただ その思想が間違って伝えられただけ であると判断する。


草葉の陰で古代の哲学者が泣いていそうな言葉です。


・(例えば)現在アリストテレスに最も熱心に付き従っている人たちは
 アリストテレスと同じだけの自然への認識を持てていたら、(それだけで)自分を幸福に思うだろう。

・そういう人たちは

 かれらの著者がわかりやすく説明したことをすべて知るだけでは満足せずに、
 さらには著者が何も言わず、おそらく考えもしなかった多くの難問の解決を
 そこに見出そうとすることで、再び下に降りてくる
 つまり自分をある意味で愚かにしているとも思われる。

・そして、彼らは自身が使っている区別や原理が曖昧なおかげで、
 あたかもすべてを知っているかのように話すことができる。


・私が使っている哲学の原理の公表をしなければ彼らは有利になるだろう。
 私が公表することは、曖昧な暗がりに光をさす窓をあけることなのだから。



実際にその曖昧さを利用してディベートで相手を丸め込んだ経験のある夏野には耳が痛い話です。



@@@@@


ただいま104pに達しています。数ページほど捲ると解説のページになりました。

・・・・・・・短っ!!

一冊の内半分以下・・・・・!



ただ、この文ってもともと辞典のような書物の「序文」として書かれたそうなので
それを考えると納得のページ数(むしろ長い)です。




「(本)書の読み方」「書くことになった経緯」「意見はどしどし受け付けますが、戦って勝とうとしている方は結構です。別に私は権威のために書いているわけではありません」


といった印象で、まさに「序文」「注意書き」という印象です。
序文としては かなり生々しくて結構きつい文ですが
その生々しさ、きつさがむしろ魅力に感じられました。





受け取り方の齟齬による誤解、見当はずれであったり無駄に細かい「反論」を
出来る限り防ごうとしている堅固な壁、方法序説。

さて周囲の人たちは、後世の人たちはどのようにしてこれに面白い「反論」をしていくのでしょうか。





@@@@@@
夏野の超個人的な感想

レポートの課題だということで読み始めた方法序説でしたが、思った以上にわくわくする内容となっていました。作家さんのファンレター・苦情レターへの苦悩日記を読んでいる気分に段々なってきました。

そして、個人的には

「意見を聞きたいから」語る
「真理を追求したいから」討論する。

この強調にかなり共感しました。(私が取り違えていなければですが)

何か話し合いや討論で、相手を打ち負かしたいわけではないんです。
むしろ相手の人のほうがきちんとした話を出来ているならばそれに傾聴したいくらいなんです。

でも自分がいざ討論していて、相手が意気込んでいると
この人は打ち負かしたいのか それとも真理を追究したいのか 分からなくなるという・・・。

「ああもうあなたの勝ちでいいよ・・・。」

こんな気持ちになってしまうことがあったり

「ああもうあなたの勝ちでいいよ・・・。」

こんなオーラを出されて(そんなつもりではないのに)と思ったり。



目と目で通じ合えりゃ そんなこたないのに・・・・・・・orz





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.07.15 22:54:54
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: