Laub🍃

Laub🍃

2017.05.28
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カテゴリ: 🌾7種
ナツが今はもう泣いているだけじゃないという独白をしました。
小瑠璃は今はもう助けられると思いました。
花は嵐と再会しました。
こうして、この中のヒロインたちはゴールを迎えました。

●井戸脱出編「今日」
・小瑠璃はずっと間に合いたかったんだ
 →前回の「今日は間に合う そこに居る」は動物に襲われた状況だったけど、こっちの場合は岩崩だからかなり8巻と近い状況。
・嵐「置いてかれるのも置いてくのも嫌なんで」
 →5巻を底としてぐんぐん上がっていく嵐の拾い上げ力

 →ぶっきらぼうキャラが唐突に敬語みたいな話方をしはじめるとびびる。
  ハルの捻くれや嫌味は強がりの表れでもあるだろうから、それらを剥ぎ取る小瑠璃マジ天使

・昨日の社畜は今日の友
 敵対する生物を仲間にできたのは螢ちゃんみたいな平和主義だからこそな気もする
 バリバリ敵認定されてるお蘭さんを守るように合体する螢ちゃん可愛い

・同じ人型でも決めつけないんだなーって思うと面白い

・茂をなんとしても連れて行く安居
・理可子さんを置いていけない角又
・石に宿った魂を連れてきた小瑠璃

 荷物は、他の人にとっては「捨てていいもの」でも、本人にとっては生きるためのもの。

・そんな荷物を、生き延びる為に捨てなければいけないときがある。


・だから小瑠璃は嵐に荷物を捨ててもらったし、後戻りができない覚悟で挑んでいる。
・だけど歩いて戻れなくても、引っ張っていく事が出来る事はある。
・……引っ張る余裕のない今日は仕方なくても、
 引っ張る余裕のできた明日ならば、外に出た後ならば、取り戻す力を得られることがある。

・夏Aの場合、取り戻せる状況、もう誰も捨てろと言わない場所に来られたのに


・大人たちは夏Aに「未来に行くときに邪魔だから捨てなさい」と人間性を殺した。
 ろくなもんを持ってきてないから歪に生き延びるしかなかった夏A。
・これに対して「どうして捨ててしまったんだ?殺すしかない」って言う死神はナイフで、
 「まだ繋がりは残ってます」って言う夏Bはロープなんだと思う。

<<アングルもっと工夫してロープくくりつけてる部分見えないようにしてくれとかは
 突っ込まない…突っ込まない……>>
 蝉から涼サマの「繋いでた」を聞いてのこれだったら嬉しいな

・そんな要さんが残した短いロープをどうにか生かして安居が茂と登っていくのがなんとも夏Aというものを表しているような気がする

・そしてそんな状況で嵐の心配してる安居が明日を見てるっぽくてウワアアアってなった。
涼の「自分の心配だけしてろボケ!」が可愛い。

●大海眺望編「明日」
・あゆ「わたしたちは基本無茶をしないわ」
 今日を殺してでも、明日を活かし続けてきた夏Aの貫録。
 あとあゆの作ったやつでひばりが脱出してるのが可愛い

・りゅうの兄弟の話は結局ふわふわしたままで終わってしまったなあ…

・クモでハイテンションになる源五郎にいちいち突っ込んでいた蝉は
誰に対してもどつき漫才できるようになるのかなーだといいなーって思う。
そしてどつき漫才してるけど立場はいまいち弱いオチになるといいよ。
最終的にナツの方が強いって子孫に認識されるけど肝心な所はちゃんと決めるといいよ。

・まつりちゃんの前でだけハイテンションになれるナツが可愛い…
 未来に行って最初に掌に浮かんできたのがまつりちゃんなことといい
 慎重すぎるナツと本音を隠すまつりちゃんが思い切ったコイバナしてるのといい
 まつり+ナツ本当かわいい

・そして安居が合流後にしてる笑みが本当な…本当な……
 お前何歳だよっていうくらいの優しい顔しててかわ…かわ…
・というかコマ・目線・表情的にまつりちゃんに振り回されかけてる涼を見守ってるよな…
・なんか涼は安居から目線を外してはじめて安居に見守られるようになったんじゃないかな
・「あいつあんなこと言うやつだったか?」といい前回といい今回といい
 涼が子供時代イメージしていた涼らしくない言動をしていることに対して滅茶苦茶微笑ましい目を向けている安居が親孝行の為に頑張り過ぎてた息子が婚約報告してきて連れてきた未来の妻にとても振り回されてるのを微笑ましく思ってるじっさまばっさまみたいでかわいい
・夏Aは年不相応に幼い顔もいいんだけど年不相応に老成してる顔もたまらない
 もちろん年相応の顔も、「こういう顔をしていていいんだ」と思う瞬間もかわいい

・安居の右手は外へ行きたがってる
・安居&涼(&外国人とやりとりしたい人)、外国へ行く?
・角又、方舟をいつか開けると決意
 →難しい外国言語通訳の為にお蘭さん・秋ヲのどっちかがついていく…?
  外国の7カ国語くらい話せそうな人がなんとかしてくれるかもしれないけど。

 こうなってくるとやっぱり数年後が気になる。外国の価値観と夏Aの価値観って
 「同じ日本人なのに」を受けない分案外親和性あったり…?
 というか外国にも夏Aみたいな存在が居たりするのかも
 隕石が落ちる事を知らされずに地上から遠い所で訓練・調査していたら通信が途絶えたっていう僕の地球を守って的な展開…

・花と嵐再会
 →個人的には会った瞬間よりも会った後に二人で犬みたいに寄り添って寝てる方が可愛かった


全体のまとめとして、

・ナツ、蝉丸に作家の勧めを受ける
 →おそらく既存の話を思い出している(というかスタートがそれでないとナツは恥ずかしがって&責任重大過ぎて語れなそう)途中で新しい話を思いついていくとみた
 寓話作家としてのナツがとても気になる。物事を色々な側面から見る事ができていそう
 数十年後、朔也の作り上げた凡例記録とナツの書き上げた集大成と角又の残した古文漢文語りが倫理御三家になりそうな予感

・外国人は生きていた
 →前々から言われていたことではあるけど、ほっとはした
 夏Aの教育方針はちょっと歪みあるっていうことますます証明されてしまったけど、
でも巨船編みたいなところでは外国語よりもサバイバル能力あるほうがいいもんなあ…

・蝉丸「めちゃくちゃほっとした」
 蝉丸の最大の欠点にして長所:とにかくやかましい
・ナツ(そうじゃない時の蝉丸さんには落ち着かない)
 →これは蝉ナツシーンの見直しが捗る
・あゆ「あなたでもいいと思うのよ」
 あゆの最大の長所にして欠点は
 ・自分の倫理観を改めることはよっぽどでないとしない
 ・そして人を貶すためじゃなくて褒める為にそのずれた発言をする為周囲の顰蹙への反応が鈍い
 そこらへんも二人目を作る時も新巻さんってなった時に自覚するのかもしれない。楽しみ。
・あゆの発言にうーんってなってる猫目新巻さんが可愛い
 死にそうにない&でもほっとけない・大事な所でちょくちょく気が合う
 ってことで、守るだけに徹しない関係を築けている鷹あゆだけど、恋愛関係とか独占欲に結び付くまでには結構時間がかかりそう。だがそれを自覚していく様子もまた可愛いものである。

 個人的には角ひばがいいなー…(小声)

・鷭「こんにちは」
藤子(かわいい)
ちっちゃいコマだけどちょっと面白かった
 あとちさ「ワイルドにおなりになって」に対し珍しく反応に困ってる秋ヲが可愛かった

・もこもこに包まれる新巻さんと源五郎
 キバウサギもいのぶたも場合によっては虎も?その内育てるのかなあとわくわく。
 しかし捌いて食べるものと、どうあがいても食べられないものとの境界線はやっぱり人によって違うんだろうな。

・牡丹「昨日まではサバイバル、今日からは日常」
 お蘭「そうであるべきよ」

最終回は地味めだったけど、でも地に足を着けることが一つのテーマだったわけだからこれでいいのかもなと思う。

本編の最初、ナツの独白直後の飛翔と、その後の
小瑠璃「着地が下手」
っていうのはある意味今後の課題を示しているんだろうなと思う。

 まだ小瑠璃と一緒に飛んでない他主人公メンツ(風のクラスに憧れのあった安居とかは特に)
がいつか一緒に飛ぶとか、手作りハングライダー作って使ってみるっていう展開を読んでみたい。
流星のハングライダーもそうした形で復活するのかなー?
 避難の為や地形把握(新たな地図作り@ちまきちゃん/記憶@朔也・桃太/目がいい@ナツ/動物など暮らしているものの様子から気候を読み解ける人達)に役立つと思うから、陸路と海路以外のもう一つの方法として発展してほしいものです。
 さすがに飛行機とか系は外国の技術頼みになりそうだけど…。

 疑問の残る点、かみ合わない点、シーンが切り取られている部分はまた一話一話もうけてくれるのかなって図々しいけど思ってます。

なんにせよ、中学生のときから楽しませていただいていたので感無量です。
田村先生お疲れさまでした。

10月からの番外編始動とてつもなく楽しみにしています…!



ポスターでは制服男子の私服が見られたのがちょっと嬉しかったけど個人的には鷭ちゃんや源五郎の私服も見たかった…。
この世界では私服(というか手作りの服)が当たり前だけど、制服組は
・ジャージ丈夫
・自分達がまだこの世界に馴染めてないのを自覚してる
ってことでいまだに制服だったんじゃないかなあ。あと布はまだ作りかけだった@13巻。
染める色としてはカイガラムシの赤とかが先に来るのかな。

表紙に要さんが居ないのが悲しい。
あと十六夜さんと、一部嫌がられそうだけど柳さんも…。
生き残っている人達っていうことで吹雪・美鶴さん(人・犬)も出てないのが寂しいけど、
この中の人達が見つめている第四の窓が示すものは明日と未来の姿なんだろう、リタイアした人たちは目を閉じているから見るわけにいかないんだろう、って思うことにする。
牡丹さんは斜めにものを見ているっていうか仲間を見ている?けど、唯一残ったガイドさんだから目線が違うのも当たり前と言えば当たり前なのかもしれない。
番外編…番外編…!



あと個人的には要さんは

・みんなのあしながおじさんエンド
・羅生エンド
・水に落ちて海流に乗って花の如く生き延びたけど幼児化してたエンド
・幼児化はあまりしてないけど外国の船・浜で拾われたエンド

かなーと信じたい。
自分自身も死ぬことで償うってのは未だに死神理論から抜け出せてないっていうか…。
1巻の手当や、13巻の新たな海路を切り開く為の一歩、あと裏目にも出たけど決着をつけたりゴールにたどり着くきっかけにもなった佐渡地下探検ツアーなど、

生かす為にも動けるのだし、何も貴士先輩のように一番大事な身近な生き物を喪ってしまったわけでもない(一番大事な身近な考え方は喪ったかもしれないけど)んだから、死んで済ますのはちょっとなんか違うんじゃないかなーって思ってしまう。

ただ普通に生き延びていたっていうのも
「またおめおめと責任を取り切れず生き残ってしまった」っていう情けな可愛いめーちゃんの後姿を見る分にはいい気がする。
というかめーちゃんは螢ちゃんに手相を見てもらったり夏A施設での暮らしや育てた過程をもっといろいろ回想してほしいんだよ…

ゴールはただ単体で存在するわけじゃなくて、
今までたどって来た道を振り返ってみるためにあるんじゃないかと思う。





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最終更新日  2017.06.06 19:40:20
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