Laub🍃

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2018.01.12
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カテゴリ: .1次題
カメレオンのように姿を変えてきた。
付き合う人。
好きな人。
親兄弟。
先生。
友。

全部人を喜ばせる為だった。
自分が嫌われない為でもあった。

皆大なり小なりそうしている筈なのに、どうしてか皆途中から私を気味が悪いと言う。

おまえの本当の顔が分からないと言った人。
どうしてこんな子が産まれちゃったのと嘆いた人。


皆身勝手ね。
そう思いながら私はその不満に合わせてまた姿を変えていく。


そんな時、彼女に出会った。

バイト先の料理屋のシェフ、偏屈で有名なおばあさん。
あたしはあたしを嫌わない人だけ傍に居ればいいという彼女だけは、私を気味が悪いと言わなかった。


そのおばあさんの許で私は、料理だけは彼女の好みに合わせるようになった。
一緒に食べて、感想をもらって笑う私は、きっと、誰も見た事のない顔をしているんだろう。





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最終更新日  2019.01.31 20:16:37
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