Laub🍃

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2020.08.29
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カテゴリ: ●BL
南波さんの過去編を読んだ後、最初から亡霊を読み返したのですが…
南波さんが誰に本当は謝りたかったのか、お礼を言いたかったのか、役に立ちたかったのか、償いたかったのか、を過去編で読んだ後だと…
男性恐怖症が罪悪感と自殺願望と自分の犯した罪・剣崎に逆らいきれなかった恐怖から来ているものなのだと分かると…
どうしようもなくやりきれず、同時に南波さんのためにただ信じて準じて一緒に逃げて一緒に立ち向かった準一が救いだと思いました。
懐中電灯とシャベルを出し慣れていたり、「殺さざるを得ない相手」が居たり、バラバラでこそないものの死体を作り慣れていたり、南波さんのキナ臭い部分、加害者である部分と、それをやられる側になった後の被害者であり、「なんで生きてるのか」と思い死にたがっては罪悪感と未練で死にきれない亡霊である南波さんの部分。40年間も記憶を失ってまで、存在と未練と罪悪感を残しきった南波さん。
そんな南波さんのリードを握り(最終的には引っ張って落ち着かせるまで慣れ)、助けを求め、落ち着かせ、傍に居て気持ちに寄添った準一。
生きている間ではきっと成り立たなかったこの二人の関係…大好き

同時に、読み返していて南波さんと花鶏さんの古い付き合いも気になりました。
過去を語らないながらも、人との接触に飢えていたことを吐露する花鶏さん。

期待しすぎるとそれがかなわなかったとき辛くなると言う花鶏さん。
亡霊のみんなの帰る場所として、また亡霊の友人としてやってくる仲吉のため、館を整備する花鶏さん、それでも見ず知らずの好奇心でやってきた者には姿を隠す館。
人に依存しすぎることのリスクやとり殺してしまうことを警戒しながらも、準一の仲吉に会いたい気持ちをけして否定しない花鶏さん。
幸喜の無茶を窘めながらも、仲間が増えることを嘆かない花鶏さん。
結界を壊されることを怖れる花鶏さん。屋敷や屋敷周囲を監視できる花鶏さん。
やることがないので徐々に草を抜く範囲を広げている花鶏さん。

花鶏さんのそんな歪さと努力とが、今後どういった過去で結ばれるのか、気になります。
読み返すたびに伏線天国な亡霊大好きになります





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最終更新日  2020.11.14 11:23:05
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