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December 3, 2012
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秋に入ってすぐ、苦しい2ヶ月間を過ごした。

なんと長男はあの性格からは一生縁がないだろうと思われる
心療内科のお世話になった。
受診期間中も鬱症状で暗かったとかそうことでもなく、
これまでのブログのような性格も変わらず、
一見すると心療内科の待合に座っていても、
まるで似合わない様子だったのだけど、
受診が必要な症状があったのは事実。

発端は手足の震えから。


脳や心臓の疾患を疑って、最初はCTや心電図やMRIまで検査したのだが、
どれも正常値で特に異常はなかった。
とうわけで、精神的疾患の疑いということで心療内科へ行くことにした。
ちょうど学校行事のことでストレスを抱えていたので、
原因がそれだったかもしれないという可能性はある。
でも思春期のストレスなんて、心当たりはいくらでもあるから
どの事件で発症したかは曖昧だった。

処方された薬で、震えは改善し過呼吸はすぐには治まらなかったので
通学途中でリタイアする日があったりしたのだが、
そのうち意識障害(起きている時の記憶がないのに身体は勝手に動く)や、
幻覚が出てきた。


学校が休みの日は調子が良いので飲むのを止めると出てくる症状だということが
徐々にわかってきた。

普通の病気なら薬が必要なくなったらそれで終わるものだが、
こういう薬はその後が怖いようで、
長男の本当の地獄はそこから始まった。

不眠症に陥った。
少し眠れた頃には明け方で、登校時間には起きられなくなり、
朝の長男の顔色は絶不調そのものだった。
夢ならまだしも、すれ違った人が消えたとか言い出す日もあった。
学校も遅刻と欠席が続き、一時は留年の危機もちらりとあったりもした。

処方された薬は、担当医いわく最も弱い薬で向精神薬の部類にまでは
入らないそうなのだが、
ネットで調べたら、その薬を飲むと離脱症状で止められなくなってどうしたら良い?
などという訴えがわんさか出てきた。
最後まで医師はそんな症状など有り得ない、
あなたの考えすぎと笑うだけだったが、
症状が起こっているのは事実。
最初の頃は、飲まないように言ったりすると、
本人もその書き込みを見てやばいと思っているのだけど、
飲むと過呼吸や悪夢や不眠から開放されるから止められない!、
激昂したりするようになっていた。

しかし、このまま飲み続ける方が相当やばいので
毎日毎日夜遅くまで止めろ止められないで激論を交わし
(本人眠れないのでいつまででも話に付き合う)、
なんとか飲まない方向でいる日々を続けた。
その間セカンドオピニオンが必要だと大きい病院を診察予約を取ったのだが、
予約待ちで最も受診したい頃に診察を受けられず、
そうこうしているうちに、長男がある日しゅこっと眠れる時間ができた。

その日を境に、徐々に不眠から脱却して、
受診の日には、何を相談するんだっけ?
みたいなところまでになっていて、
結局原因もわからず有効な治療も受けられないまま、
薬が完全に抜けたのか、自力で病状克服した感じになった。
結果的に処方された薬を完全に断ったのが正解だったのだが、
症状がつらいからとだらだら飲み続けていたら、
どうなっていたかと思うとぞっとする。

心療内科の医師の見立てはきっと一般的には正しかったのだろうと思うが、
患者の訴えを全否定するのではなく、どんな症状で困っているのかを
ちゃんと耳を傾けて欲しかったと思う。
最初に受診した脳神経外科の医師は、
「精神疾患の疑いだけど精神科に行くと精神病になっちゃうからお勧めしない」だとか、
「毎日くよくよしないでおおらかに過ごしなさい。」とか、
他に大きい病院を紹介するでもなく、
何の解決にもならない助言しか出さないことにも腹立たしい思いをした。
過呼吸で困ってると言ってるのに、
まったく関係ない脳下垂体が少し大きいかもだから頭痛とかあるでしょ?
などと頭痛など訴えていないのにそっちの話ばかりになってしまったり。

風邪や怪我なら病院で適切な治療を受けられやすいが、
原因が特定できない病気というのは、
結局は当事者が、
受けている治療法が合っているのか合っていないのか、
自分なりに判断して、治療を継続するのか他の病院に行くのか、
決めていくしかないのだと痛感した。





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Last updated  December 3, 2012 03:51:16 PM
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