地上では 男の子編


地上では 男の子編
そのころ地上では。

晴れた日に公園のベンチで佇む男が一人。
「暇だよな~、まったく。」
そういいながらベンチの背もたれに寄りかかって空を見上げると、小さな点が見えた。
「ひこうき?‥にしては小さいな」
そう言いながら眼を離さずにいると、その点はどんどん近付いて来て‥

スコーーーン!
「いってぇ!」

男のでこにみごと命中した。男はその物体を拾ってよく観察をした。
丸くてビー玉の様な輝きがある。
深紅のその玉はかなり美しいものだった。



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