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2009.11.05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
たまたま夕方お姉ちゃんとドラマ「相棒」の再放送を見ていました。

要約すると
サバンの能力を持った重い自閉症と見られる青年が
たまたま殺人現場を見てしまい
写真のようにその場面を描いて、病死で片づけられた事件が
実は殺人事件だと分かってしまう話でした。
かなり大雑把なまとめ方ですが。

(放送中には知的障害、サバンという台詞はありますが自閉症とは言っていません)

その事件は特命係の2人によって解明されるのですが


その青年は毎日山のほこらにお供え物をするのが日課でした。
殺人事件の証拠を隠滅するために
犯人達は今までになかった立て看板を立てたり
事件のあった山小屋を取り壊してしまいました。

そのために青年は今まであったものが無くなったりしたため
道に迷いパニック状態で沢に落ちてしまいました。

山刈りで探している最中青年の姉が青年を見つけます。
姉は両親を亡くし10年以上一人で青年の面倒を見てきました。
決まっていた就職もできず小さな村で重いしょうがいを抱えた青年の面倒を見てきた姉は心に魔が差してしまったのでしょうか
青年をその場に置き去りにします。

次の日、青年は亡くなって発見されます。

「ごめんね」
と読み取れました。
薄れゆく意識の中書いた絶筆。
それだけの証拠では重い罪にはならず
状況から情状酌量されるけれど


ドラマはそこで終わりました。

私も話がこんな展開になると思わず正直驚きました。
一緒に見ていたお姉ちゃんが
「あのおねえさんの気持ちが痛いほど分かる」
と言って
「見なきゃよかった…」と言っていました。

そして
「(わたしも)同じ状況だったら同じことをするかもしれない」
「お父さんとお母さんがいなくなったら、私もあのお姉さんと同じになる」
と不安がって話が止まりません。

「私が一番最悪な状態だと思っているのはお父さんとお母さんとなおの介護を自分が全部しなければならなくなること」
だと言い始めました。

「3人一緒は無理だよ。なおは施設に入れないし…」

これは何とかしなきゃ…

私はとーさんもその場にいたので
「おとうさんとおかあさんは介護付きの有料老人ホームに入るから心配しないように。
naoさんもいろいろ自分の事が出来るようになっているし、制度もこれから変わるかもしれない。
今は自分の将来だけ考えていれば良いんだよ。
お母さんも将来を考えると不安になる日もあるけれど
いちいち考えていたら頭も体も持たないから
何とかなるさ!って思ってるよ」

お姉ちゃんはぽつっと
「お父さんやお母さんを老人ホームに入れるなんて悲しい…」
と言いました。


私も何とかしようと必死で
「今の老人ホームは急病でもお医者さんや看護師さんがいてくれるし、温泉がついている所もあるしね。いつ会いに来てくれても良いし
さびしく追いやられるところではないよ」

そんな有料老人ホームに入れる財力があるかはこの際置いておいて…
「なおだって何とかなるからさ」

無責任な発言だったかもしれません。
将来のことを悩むのはしょうがいがある妹がいる以上仕方がない事かもしれません。

普段何も言わないのにこんなに家族の事を思っていてくれて
また不安にも思っている事を聞いて胸がいっぱいで切なくなってしまいました。

お気楽を振舞っていた私も心の中では相当へこんでいました。

でも建前かもしれないけど
「ごめんね。何も心配しなくて良いよ」
と言ってあげたかった。

「そんなものかなぁ…」

若干疑わしい返事のお姉ちゃんでしたが
話が自然に切り替わりました。

正直ほっとしましたが
永遠に抱える悩みなのだろうと思うと
申し訳なく思ってしまいました。

これからもっとnaoさんがいろいろな方々の助けを借りて
自立していけるように
ますます張り切って育てて行かなければならないと思いました。





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最終更新日  2009.11.05 17:00:14
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