なりぽん@厭離庵

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人間辛抱 @ Re:なりぽんから喪中欠礼(11/20) 初めまして、 ネットサーフィンから来まし…
2007.02.03
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日テレの女子アナウンサー大杉君枝さんの訃報を聞いて驚いた。

私は大杉君枝さんは知らないが鈴木君枝さんは少し知っている。

私が穢土に棲んでいた頃に月例で参加していた異業種の交流会のメンバーだったからだ。
正確には当時メンバーのひとりと交際していて彼女も顔を出すようになったのだ。

そしてふたりは結婚に辿り着くが、その結婚式にも出席した。
結婚式の当日はうだるというよりは突き刺すような暑い日だった。

会場には日テレ関係者が勢ぞろい。
まだ当時はジャイアンツ繋がりで評価していた徳光氏のテーブルを狙い撃ちした。
会場にはたしか彼女のお姉さんもいてふたりで歌って踊って見事なパフォーマンスを


その翌年以降も7月にふたりの誕生日があるのを理由に彼らが主催するパーティーが
行なわれたが、何故か必ずといっていいほど暑かったり天気が荒れた。
因みに君江さんの誕生日は7月4日、アメリカの独立記念日であのスタインブレナーと同じだ。

もしかしてと思って探してみたら古い名刺入れにあった。
彼女が初めて会に登場した時にメンバーに名刺代わりに配ったテレフォンカード。
大石吾朗と一緒にやっていた‘ポシュレ’という番組の物だ。
50度数のカードだが一部使用済みで推測すると40幾つかのところにパンチの跡がある。

まさか享年と同じ43だったりして・・・(-_-;)

kimie


テレビを通じてではない生の君枝さんの印象は一言で言えば‘完璧主義者’だろうか。
本人は‘そこつ者’で‘忘れん坊’だとしているから、否定するだろうが私の目にはそう映った。

自分の結婚式なのに段取りに抜かりがないか終始気を遣っていた。

職業柄進行役が得意なのはある意味当然だが、参加者の動きが期待通りにならない時は、
少し苛立つ様子を見せることもあった。

外れているかもしれないが、敢えて大胆に言えばドラマ‘デスパレートな妻たち’に登場する
‘ブリー・バン・デ・カンプ’的な要素が感じられた。

完璧を目指すために状況把握が必要で始終頭が回転していた。



テレビの中での彼女で言えば‘所さんの目がテン!’を思い出す人が一番多いだろう。

私の週末は寝坊するのが常だったが、彼女を知って以来番組を見て‘二度寝’をすることもあった。

キャラ的には最も君枝さんにハマったポジションだったかも・・・(^_^)

ただ個人的には彼女がニュースを読むのが気に入っていた。

声質もニュースに向いている‘正統’なものだったし、読み間違えない‘完璧さ’がプロを感じさせた。

そういう意味では個人的にはそっちの方で重用されても良かったと思うが実際は違った。

彼女が重用されたのは、先ずは笑点の‘大喜利’だ。
本人の趣味に落語とあるように本当にお笑いが好きだったのかもしれない。

但し私の分析は違う。

彼女の笑いは脳を駆使しているものばかりで、いわゆる天然な笑いは少なかった。

あそこでも彼女の頭は終始回転することを余儀なくされていた。

もうひとつ彼女が重用されたのはアナウンサー対抗の歌合戦だ。

彼女の歌唱力については一緒にカラオケに行った仲間から散々聞かされていた。

都はるみのド演歌が最高・・・(^_^)

番組で歌ったので覚えているのは、坂本冬美の‘夜桜お七’だ。
大変難しいと定評のある曲だが、それを見事にキメた。
確かそれで優勝した?筈だ。
歌う才能もあったのだろうが‘完璧’を目指して相当の努力もしたんだと思う。

あれだけ暑かった結婚式から数年が経つとどうやら夫婦関係は冷えたようだ。

離婚した後に君枝さんは10歳年下の電通マンと再婚し、前回は変えなかった姓も大杉に改めた。

昨年43歳でママになったが、線維筋痛症という病にも冒される。
初めて耳にする病名だが、直接的に死に至る病気ではないが全身に慢性的な疼痛を感じるらしい。

本人は自分が極度の方向音痴だと言っているが、この‘激しい痛み’で
自分の人生の‘ディレクション’がわからなくなったのだろうか。

信条・モットーを~ “今、この時”を幸せに生きる~としていた彼女が
自らの命を絶つ‘その時’一体何を考えたのだろうか。

私のイメージの中では発作的、衝動的にそういう行為に走るタイプではなく、
頭を駆使して決断したように思えるが、勿論真実は知る由もない。
知ったところでコミットされた後では別に意味も無い。

長くはなかった彼女の人生のほんの一部の時を共有した者として、心から冥福を祈るが、
彼女は‘あちら’でもまだずっと自分が出した結論について悩んでいるような気がする。

もう知っている人間の訃報で記事を書くのは勘弁願いたい。

あの会の主たるメンバーは30人ぐらいだったが、ここ2年足らずでふたりの人間が逝った。

一時は私が最も‘先行’した筈なのに、ふたりが後からあっさりと‘追い越し’てしまった。






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Last updated  2007.02.03 20:24:46
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