6、視線


何だか、心地よく感じる。
誰だろう、この頃良く同じ視線を背中で感じている。
振り返ると、その気配はなくなる。
それになぜだろう。
こんなに懐かしいと思うのは。

あれが輝ニ。
オレの双子の弟。血の繋がった弟。
オレの父さんと新しい母さんと一緒に暮らしている弟。
おばあちゃんから聞いてたけど、まさかあんなにそっくりなんて。
・・本当に双子なんだ。
でも、なぜだろう。
気持ち悪いとは全然思わなかった。

――どうやって、話しかけたらいいんだろう。
その頃のオレはそればっかり思ってた。


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: