015 美しいものと醜いもの〈輝夜姫〉


晶は私が小さいころからずっと一緒に住んできた同い年の女のこ。
綺麗で、優しくてかっこよくて、強くてそれでいて妙に意地っ張りで大人ぶる所がある。
晶は私にとって大切で美しいものだった。誰にも汚されたくなかった。
守りたかった。
何にかえてもとても大切で、大好きだった。だから、ママも殺した。
晶は中国に渡って、お姫様になって汚らしい男と婚儀をしていた。晶は変わってしまった。
晶は私に微笑んでくれた。
醜いものに汚されて行く私に。

由は晶が好きな人。
とても憎たらしい男。
大嫌いな男。
でも、私は彼から彼が私が晶を大切を思う気持ちと同じくらいのものを奪ってしまった。
――・・彼が誰よりも愛しいと思う人を・・碧を。


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