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2004年10月08日
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カテゴリ: ★★☆な本
先日感想を書いた 「さよならの代わりに」 の著者である貫井氏のデビュー作です。

この本の特徴として、交互に二つのストーリーが展開していくところがあげられます。

一つは「連続幼女誘拐事件」を捜査する警察官、特に捜査一課長に焦点をあて、難航する捜査状況を追ったストーリー。

そしてもう一つは過去に娘を亡くしたことにより「心に穴が空いてしまった」ある男性が、宗教に救いを求めのめりこんでいく様を追ったストーリー。

一見関係ないように思える二つのストーリーが錯綜し、その先に見えた真実とは・・・?


この本の解説者である北村薫さんの推薦文として

タイトルは「慟哭」
書き振りは「練達」


と書かれているのですが、正にその通りだと思います。

とてもデビュー作とは思えない文章の巧さがあり、あっという間に引き込まれ、読み終えてしまいました。

ただし読後感の悪さといったら・・・・。

人が「慟哭」するさまを見事に描写した1冊だと思います。

そして人が「慟哭」するさまというのは、見ている方も辛いものなのです。。。







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最終更新日  2004年10月08日 11時30分08秒
コメント(4) | コメントを書く


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Re:慟哭   *貫井 徳郎*(10/08)  
ルアーナ  さん
こんにちは。
はじめまして。
ルアーナと申します。

わたしも貫井さんの「慟哭」読みました!
北村さんの推薦文に惹かれて読んだのですが、本当に巧い作家さんですね。
その後「プリズム」も読んだのですが、わたしは「慟哭」のほうが衝撃的で覚えています。

「さよならの代わりに」は未読なので読んでみようと思います。

(2004年10月08日 12時24分32秒)

Re[1]:慟哭   *貫井 徳郎*(10/08)  
natsu530  さん
>ルアーナさん
こんにちは、はじめまして*^-^*
コメントありがとうございます♪

ルアーナさんも「慟哭」読まれたのですね。
とてもデビュー作とは思えないですよね!
私は「プリズム」は読んでいないのです。
次は何を読もうかな?と思案中です。

>「さよならの代わりに」は未読なので読んでみようと思います。

なんと、こちらの本は割と最近の出版のようですが、11年前に出版された「慟哭」よりも文体などがものすごく若く感じられるのに驚きました。
「さよならの代わりに」はご自身が仰るには「爽やかな青春ミステリー」だそうなので、読み手の年代層に合わせたのかもしれません。
こちらの方が読後感が少しいいように思います(^_^;) 
(2004年10月08日 22時30分46秒)

Re:慟哭   *貫井 徳郎*(10/08)  
hana-ko19  さん
はじめまして
私も慟哭には「仰天」しました☆
貫井氏の本はいくつか読みましたがこれが一番好きでした
またいい本があれば紹介してください
(2004年10月09日 01時39分04秒)

Re[1]:慟哭   *貫井 徳郎*(10/08)  
natsu530  さん
>hana-ko19さん

こんにちは、はじめまして*^-^*
コメントありがとうございます!

やはり「仰天」ですよね・・・
終盤でアレッと思うところはあったのですが、読み終えるまで真相がわかりませんでした。

>貫井氏の本はいくつか読みましたがこれが一番好きでした

「さよならの代わりに」は軽い文体で、とても読みやすかったと思います。
「慟哭」の他に警察関係の本でご活躍の横山秀夫さんも好きです。
好き嫌いはあるでしょうが、横山氏の本はどれもハズレがありませんのでオススメです♪
またいらしてくださいね (⌒∇⌒)ノ フリフリ♪



(2004年10月09日 09時07分57秒)

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