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2004年10月20日
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カテゴリ: ★★★な本
「横山秀夫」といえば警察本。そういう図式を覆した1冊です。

私が今までに読んだ横山秀夫氏の本は、日記として書いていないものも含めて全て警察小説でした。

この作品は1996年に出版されたものを全面改稿した、横山氏初の戦争小説です。



甲子園で優勝した経験を持つ、野球部のエース「並木」。

大学に進学した並木を待っていたものは「野球どころじゃない」日々。

次第に傾く戦局に、ついには学生に対する「徴兵猶予」も停止。

並木や野球部のチームメイトらも「学徒出陣」として出陣することになります。

そして並木は「人間兵器」である「人間魚雷(回天)」に搭乗するのですが、何故並木は「回天」に搭乗を希望したのか?

それを知るために、かつてのチームメイトが海軍時代の並木を知る人物と話をすることから物語は始まります。





「神風特攻隊」という空軍の特攻隊のことはよく知られているのですが、海軍にも人間兵器ならぬ「人間魚雷(回天)」というものが存在したのです。

魚雷に乗り込み、敵の艦船に命中する。

脱出装置はなし。

死ぬことを運命づけられた並木が、死ぬための訓練を続けながらも、「生への執着」であるピッチング練習を毎日かかなさい。

並木のいう「己の戦争」に終結をつけるまでを描いた作品です。


生きていたい、と思うことすら憚られる時代。

「出口のない海」とは一体?

その意味がわかったとき、とても切ない気持ちで一杯になります。

前途ある若者、夢を持ちそれを叶えるために努力する若者が、犠牲になるようなことが二度とあってはならないと思いました。。。





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最終更新日  2004年10月20日 21時54分45秒
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