●○なつ。の本棚○●

●○なつ。の本棚○●

2004年11月17日
XML
カテゴリ: ★★★な本
学生のときに試験勉強として暗記した歴史が、いろいろな書物や山川氏の主観により、わかりやすく解説されています。

主に語られているのが、坂本竜馬・西郷隆盛・岡倉天心・高杉晋作・吉田松陰・勝海舟などなど、まだまだ書ききれないほどの人物達、サムライ達です。

これらの面々はよく聞いた名前であったりして、なんとなくは知っているという感じです。

今回面白かったのが、これらの人物に関係した、歴史的に見れば重要人物なのに、ほとんど名前を知られていない人達。

アメリカの大統領ジョン・F・ケネディが「日本人で最も尊敬する日本人」として名前をあげたのが上杉鷹山。

この上杉鷹山という人のことを、私はほとんど知りませんでした(^_^;) 

上杉鷹山は、東北で三十万人という膨大な餓死者を出した「天明の大飢饉」において、ただの1人の餓死者も出さなかった米沢藩の藩主だったそうです。

どうして餓死者が出なかったのか?

それは「互助」の精神があったからです。



江戸時代という時代にあって、上杉鷹山という人は、「人民のための藩主であって、藩主のための人民ではないのだ」と言っています。

何故このような人物について、あまり語られることがないのか、とても残念に思います。

他にもいろんな歴史上の人物の面白いエピソードなどが満載です。

江戸時代から明治時代までの歴史をなぞり、最後に、今日本がどうあるべきなのか?という問題につきあたります。

サムライ達が目指した国家とは?

そして今の日本国とは?

単なる歴史物語で終らせないものが、特に明治以降の出来事を通じて語られています。

日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦と、日本は多くの犠牲を払ってきました。

その結果、得たものが「憲法第九条」、いわゆる「不戦」の思想なのではないか、と山川氏は書いています。

もう二度と、過去の過ちを繰り返す事がないように・・・

読後、深く考えてしまう1冊です。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年11月17日 22時47分53秒
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

natsu530

natsu530

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: