●○なつ。の本棚○●

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2005年01月14日
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カテゴリ: ★★★な本
F県警捜査第一課強行班捜査係の刑事達が遭遇する数々の難事件。

各事件ごとに六編に分かれて構成されています。

・沈黙のアリバイ
・第三の時効
・囚人のジレンマ
・密室の抜け穴
・ペルソナの微笑
・モノクロームの反転

一班、二班、三班とそれぞれの班長達の個性が際立っており、犯人逮捕への道筋もそれぞれ。


と、内部の実情がとてもリアルに表されています。

中でもメインとも思える一班の班長「朽木」は、「笑わない刑事」。

「二度と笑わないでください。死ぬまで笑顔を見せないと約束してください。」

過去に事件を起こし、その約束どおり二度と笑顔を人に見せることはありません。

過去の傷に苦しみながら、犯人逮捕にかける執念はすさまじいものがあります。

すごく面白い本で、もしかして続編があるのかな・・・という期待をしたのですが、残念ながら続編は今のところないようです。

何故続編があると思ったかというと、表題作でもある「第三の時効」を担当した二班の班長「楠見」について、あまり語られていなかったからです。

何故彼がそこまで女性に非情に徹するのか。という説明が、背景を含めて一切明らかにされていません。

ミステリアスさでは一番の班長だけに、もう少し書いてほしかった、、、という感想を持ちました。

それにしても三人の班長の覇権争い、この一冊だけで終わらせるのは勿体無いです。

横山氏の本の中でも特に面白かったと思います。





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最終更新日  2005年01月14日 17時17分57秒
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