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2005年09月30日

紙婚式　　＊山本　文緒＊

(6)

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(100277)

カテゴリ： ★★☆な本

愛しているって確信ありますか? 一緒にいるのにさびしい。幸せなのにかなしい。満ち足りているのにやるせない……何故? 表題作「紙婚式」ほか、結婚のなかで手さぐりあう男女の繊細な心の彩を描いた、新直木賞作家の珠玉短編集。

・土下座

・おしどり
・貞淑
・ますお
・バツイチ
・秋茄子
・紙婚式

どのお話も夫婦のお話。
このお話を読んだ人は「結婚っていいな♪」なんて甘い幻想をもう抱けないのでは・・・。
そう思うくらい、 この本に出てくる夫婦はうまくいってません(汗)

でも男女の繊細な心の描写はさすが！と思えるもので、どっぷりとはまって読んでしまいました。

私が中でも好きだったのは、 「秋茄子」 。
この短編集の中では唯一、これから頑張っていこう！と前向きな気持ちになれるお話でした。

怖い・・・と思ったものは（ 怖いお話がやたら多かったのですが・汗 ） 「ますお」 。
同じマンションの同じ階に住んでいる、妻の母。
部屋が近いこともあり年中出入りしている状態で、食卓にはほとんど妻の母の手料理が並ぶ。
いつも穏やかで優しげな夫の、素顔とは・・・。

関係ありませんが、表題作の「紙婚式」って私全く知りませんでした。f(^^;) ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
結婚記念日のこと だったんですね～！
結婚一年目の紙婚から最後の七十五年目のダイヤモンド婚まで、節目節目で○○式というのがあるのだそうです。
ほぇ～～知らなかった。

もっと詳しいことを知りたいかたはこちら → 「祝事、慶事に関すること」