●○なつ。の本棚○●

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2005年10月29日
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カテゴリ: ★★★な本
「死」を想ったこと、ありますか?目の前に現れた、黄泉の国への使者。死と向き合ったとき、生きることの実感と歓びを知るのかもしれない。おとぎばなしをモチーフに描く寓話的ミステリー。



「死神」 と聞いて、好印象を持つ人は少ないと思いますが (当たり前・笑) 、この本に出てくる死神は少し変わっています。

いつも働いている会社の窓際の席に、もし、死神が座っていたら?
その姿を見てしまった人間の、本人、または愛する者が近いうちに死ぬということ・・・・。


死神の姿を見てしまった二人の女性のお話です。(二編がおさめられています)

・おむすびころりん
・舌きりすずめ

「おむすびころりん」は、 以前から恋焦がれていた男性の寿命があとわずかだと聞かされた女性が主人公 です。
その女性が自分の命と引き換えるなら、その男性を助けてもいい、と死神はいいますが・・・・。

最初、本当にごく最初のうちは、 なんだーこれーー。(-"-;) と思ったのです。(失礼。。)

自分の命と引き換えに、助けてください、とか言うんだよねきっと・・・。
なんて思っていたら、本当にそんな感じになってしまって。
でも、そこからは予想外の方向へ進みます。

命の尊さ について考えさせられるお話でした。
最近、いろんな事情はあるのでしょうが、安易に死を選んでしまう人が多い気がしてなりません。(特に若い方。。。)
自分が死んでも誰も悲しまない、なんて思っている人に、是非読んで欲しい本です。

死神が、黄泉の国のことを語っているところが好きです。

そこを闇とは、言いたくない。
わたしと共にいく、無数の魂のためにも。
(本書より)

窓際の死神(アンクー)
「窓際の死神(アンクー)」





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最終更新日  2005年10月29日 11時29分02秒
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