●○なつ。の本棚○●

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2005年11月25日
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カテゴリ: ★★★な本
どうして私はこんなにひねくれているんだろう―。乳がんの手術以来、何もかも面倒くさく「社会復帰」に興味が持てない25歳の春香。恋人の神経を逆撫でし、親に八つ当たりをし、バイトを無断欠勤する自分に疲れ果てるが、出口は見えない。現代の“無職”をめぐる心模様を描いて共感を呼んだベストセラー短編集。直木賞受賞作品。





・プラナリア
・ネイキッド
・どこかではないここ
・囚われ人のジレンマ
・あいあるあした

山本文緒さんといえば 「恋愛小説」 だと思っていたのですが、本書は 「無職」 をテーマにしたお話。

専業主婦と言うのさえ少し肩身が狭く感じてしまう時代、働いていないということで周囲のプレッシャーを感じる女性達の気持ちが私にはすごくよくわかりました。(^_^;)

乳癌の手術以来、体調の不良に悩まされる女性。
離縁されたことによって職も失った、かつてはバリバリのキャリアウーマンだった女性。
などなど。

どのお話も本当に良かったです!!
山本文緒さんの本を読んでいるといつも必ず思うのですが
巧いなぁ~~! と本書でも随所で感じられました。

主人公の気持ちが、本当に巧みに表現されているだけでなく、文章の構成もすごく上手だと感じます。

特に「あいあるあした」は、最高の読後感で、この収録の順番にも 巧いなぁ~~! と感動してしまいました(^^*

全て女性が主人公のお話ですが すみません。間違ってました、最後の「あいあるあした」は男性が主人公です~(^_^;)


プラナリア
「プラナリア」





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最終更新日  2005年11月26日 01時08分33秒
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