●○なつ。の本棚○●

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2005年12月06日
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カテゴリ: ★★★な本
コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。未来を見通せるはずのカカシがある日殺害され・・・・。


hamutan 伊坂氏 のデビュー作です!
話題の作家さんだったので、以前から気になっていてようやく手に取ることができました(^^*

最初のうちは、なんだか奇想天外な話だなぁとビックリ。
だって カカシが喋る んですから!!

いろんな人が島には住んでいて、のどかな島なのかなぁと思えばそうでもなく。
どんなにのどかに見える場所でも、事件というのは尽きることがありません。

それでも「未来が見えるカカシ」がいるうちは良かったのです。
どんな事件が起きてもカカシには犯人がわかっていたからです。
ところがある日、そのカカシが惨殺されてしまいます・・・。
未来を見通せるカカシは、何故自分の死を阻止できなかったのか?

初めて読む伊坂氏の本ですが、なるほど、hamutanさんが言っていたように好き嫌いがある作家さんかもしれない!!と納得。


まず、 「未来が見えるカカシ」 を受け入れるのかどうか。

そして、 「島の法律として殺人を許された男」 の存在。


私は「カカシ」の方はすんなりと受け入れることができましたが、殺人を許された男「桜」の存在は・・・ うぅ~~ん。 という感じです。

この本に出てくる「桜」は、悪意や私利私欲がない人物なので良かったのですが。

ただ、最後まで読んでしまうと 「爽快」 な気分になってしまうのは確かです_(^^;)ツ アハハ

そしてその後にやっぱり、うぅ~~ん。と。

もちろんフィクションですし、伊坂氏がこういう人物も必要だ、と世の中に喚起しているというわけでもないのですが。


「人が人を裁くことができるか」 (本文より)


少し考えてしまう言葉です。


とはいえ、本当に 面白くて一気に読めてしまう作品 でした!!

他の本も是非読んでみたいです。(^.^)/


オーデュボンの祈り
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最終更新日  2005年12月06日 09時44分26秒
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