●○なつ。の本棚○●

< 新しい記事

新着記事一覧(全341件)

過去の記事 >

2006年07月06日

月とシャンパン　＊有吉　玉青＊

(4)

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(100278)

カテゴリ： ★★★な本

秘めたせつなさ。昔の男。終わった恋。日常にひそむ危うい感情を鮮やかに描き出す、優しくてちょっと怖い大人の恋愛短編集。

装丁がとても綺麗で（画像ではわかりにくいと思いますが、表題のシャンパンを表した気泡が素敵♪）思わず手に取ってパラパラと斜め読みしたところ、続きが気になってしまったのでそのまま借りてきました（^^*

今朝気付いたのですが、 今晩１０時スタートのドラマ「不信のとき」の原作者は有吉佐和子さん。

有吉玉青さんのお母さん なのでした！ビックリ！w(ﾟoﾟ)w

有吉佐和子さんはもう亡くなっていますが、玉青さんが佐和子さんのことを書いたエッセイ本（？）のようなものもあるそうなので、そちらにも興味があります～

さてさて。本の感想にいきたいと思います！(^.^)／

収められている短編はこちら↓
・春に踊る
・鍵
・がまんくらべ
・せつなさ探検隊
・月とシャンパン
・スパーク☆

各短編は全て女性が主人公なのですが、その年代は２０代～５０代までさまざまです。

別れたばかりの男、愛情が冷めてしまった夫、過去に振った男など、いろんな立場の男が登場して主人公に関ってきますが、どのお話もまさに 「秘めたせつなさ」 を感じさせてくれます。

特に後半のお話は、主人公の年齢が上がって「主婦」が多いので、主人公の悩みやせつなさが自分のことのように感じられました。

「３５歳。立ち止まって昔を思い返すころなのかもしれない。あるいは、やり直せる最後の歳。」 （本文より）

まだ若い私 にも（えっ）うんうん。と納得できてしまう部分で、その後の展開にはハラハラさせられました(;￣ー￣A ｱｾｱｾ･･･

女性が主人公ということで、女性向かな？とも思いますが、見事に女性の心理を表現している本なので是非男性にもオススメしたい本です(^.^)/